人事・労務

人間は「仕事が嫌い?」それとも「仕事が好き?」!?マグレガーのX理論Y理論をわかりやすく解説!

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ニクマン

人間って仕事が嫌いな生き物なの?
それとも好きなの?

こんなお悩みを解決いたします!

本記事を読むとわかること

マグレガーのX理論Y理論について分かる

マズローの欲求5段階説との関係が分かる

X理論とY理論を使った仕事の活用方法が分かる

現在の経営に必要な理論がどちらかなのかが分かる

本記事の信頼性

ぎょうざ (@gyouza_maney)

この記事を書いている僕は、経営に関する資格を多数保有しており、現在は複数の会社を経営しております。

社会人の方は日々仕事と向き合いながら生活をしていると思います。

そのなかで仕事が嫌だな~と思う時と仕事をしていて楽しいな~と思う時など、好きと嫌いの感情が交差していることがあると思います。

今回の記事では、人間はそもそも仕事が嫌いな生き物なのかそれとも好きな生き物なのかを研究したマグレガーのX理論Y理論について解説します。

この理論を学ぶことで、人間の心理状態が分かり、組織での人間関係や仕事との向き合い方も変わるかもしれませんので是非最後までお付き合い下さい。

それではいきましょー

マグレガーのX理論Y理論とは

マグレガーってどんな人?

マグレガーのX理論Y理論は、その名の通りマグレガーさんという人が提唱した理論になります。

マグレガーさんは今はご健在しておらず、本名はダグラス・マレイ・マクレガーといい、アメリカで心理学者、経営学者としてご活躍されていました。

ハーバード大学から心理学で博士の学位も取得しており、大変優秀であることが分かります。

そして、マグレガーさんは「企業の人間的側面」という経営手法やモチベーションに関する本を出しており、その中で今回説明するX理論Y理論について提唱しています。

マズローの欲求5段階説をベースにできている

このマグレガーのX理論Y理論は、人間の欲求を5段階の階層に分けた「マズローの欲求5段階説」を元に展開したモチベーション理論であり、この理論は人間には以下の5つの欲求があると提唱した理論になります。

マズローの欲求5段階説

❶生理的欲求:生きていくために必要な水、食べ物、睡眠などの欲求
❷安全欲求:危険や恐怖などを回避したい欲求
❸社会的欲求:組織などの所属欲求、友情や愛情などの欲求
❹承認欲求:誰かから認められたい、尊敬されたいという欲求
❺自己実現欲求:自分の可能性に挑戦したいという欲求

マズローの欲求5段階説
マズローの欲求5段階説

数字が低い欲求を低次の欲求と言われ、数字が大きい欲求を高次の欲求といいます。

簡単にいうと数字が低い欲求が満たされて初めて、次の高次の欲求が出現し、進むことができるという理論です。

つまり、人間はいきなり数字の大きい高次の欲求が表れることはなく、低次の欲求から段階的に欲求レベルが上がっていくということです。

詳しくは別の記事でマズローの欲求5段階説について書いてあるので、そちらをご覧いただくとより理解が深まると思います。

マズローの欲求5段階説の記事はこちら
人間の欲求を理解して組織力とモチベーションを上げよう!マズローの欲求段階説を解説!

そして、話が戻りますがマグレガーのX理論Y理論はこのマズローの欲求5段階説の低次の欲求に基づいたX理論高次の欲求に基づいたY理論の2軸の理論で展開されています。

仕事嫌いなX理論と仕事好きなY理論

X理論は人間は生まれながらにして、楽をしたがる性質があり、できれば仕事をしたくないと考えている生き物であり、マズローの欲求5段階説の低次の欲求である生理的欲求や安全欲求を満たすために働いているという考え方です。

つまり、生きていくために仕方なく働いているということです。

ニクマン

仕事をするとしんどいし疲れるもんね。
仕事をしないと生活できないから、働いているということだね。

一方でY理論は人間は仕事嫌いではなく、自分自身が設定した目標や目的のためならば、自分の意志で積極的に行動し、目標や目的を達成しようとする生き物であるという考え方です。

マズローの欲求5段階説でいうと高次の欲求である自己実現欲求に該当します。

ぎょうざ

目標達成のためなら努力は惜しまないという考えですね。

X理論とY理論による仕事の活用方法

ではここからはX理論とY理論について深堀していきましょう。

2つの理論は相反する考え方なので、まずは各理論に基づいた特徴を見ていきましょう。

【X理論】お金を与えたり強制することで仕事を管理

X理論はそもそも、人間は楽をしたがる生き物なので、それを分かった上で仕事をしてもらう必要があります。

具体的にはX理論による人間は以下のような特徴があります。

X理論の特徴

仕事が嫌いなのでできる限り仕事を避けようとする
仕事を具体的に指示したり、強制しなければ動くことができない
責任のある仕事が嫌いなので、安全な仕事を好む傾向がある
生活するお金が重要なので、給料を減らさせることにかなりの抵抗がある

などが考えられます。

見ていただければ分かるように、自ら率先して仕事をするマインドではないため、 しっかりと会社が管理をしなければすぐに怠けたりさぼってしまう可能性があるということです。

また、仕事の内容よりもお金に対しての意識が向きやすいので、X理論の人間の場合は金銭的なインセンティブによる管理を行った方が仕事をしてくれるといった特徴があります。

仕事とお金に対するモチベーションの記事はこちら
お金とモチベーションの関係について考えよう!デシ理論について解説

逆に金銭的な罰則に対しても恐怖を覚えやすいので、仕事を達成させるためには減給などの罰則を設ける必要があるという考え方もできます。

X理論の場合は、責任を回避する特徴があるので、会社が命令などで統制を行い、具体的な指示の元、仕事に取り組んでもらわないと動かないということになります。

ニクマン

仕事で失敗するのは嫌だから責任を押し付けるのはやめてほしいのねん。

【Y理論】仕事を遊びように考え自己成長の為に動く

続いてY理論を見ていきましょう。

Y理論は目標などの自己実現のためなら、自ら率先して仕事をする傾向があるという考えなのでそれを踏まえて考えいく必要があります。

Y理論による人間の特徴は以下のようなことが考えられます。

Y理論の特徴

仕事を遊びように考えており当たり前のことだと思っている
責任のある仕事は自分の成長に繋がると思っている
仕事に目標があると進んで行動する傾向がある
お金で動くのではなく仕事の内容のおもしろさで動く

などが考えられます。

仕事自体を楽しんでしていく考えなので、常にワクワクした気持ちがあります

誰でも遊びの際はワクワクしていると思うのですが、このY理論の考えはその感覚に近い傾向があります。

仕事が嫌な場合は、仕事の途中で休憩することで少しのストレスを軽減していますが、Y理論の場合は仕事自体が楽しいという感覚なので仕事を休憩と捉えることもあります。

また、Y理論は自己成長を軸にした考えなので、仕事の難易度を徐々にあげていくことでさらにやる気が上がっていきます。

つまり、責任のある仕事もこなしていき、自分のできることを増やしていきたいと思う傾向があります。

そして自ら動くことに喜びを感じるので、仕事の権限を与えることでやらされている感覚もなくなり、積極的に行動するようになっていきます

ぎょうざ

自分の意志で仕事をすると、仕事自体が楽しくなりますよね。

現代の経営に必要とされる考え方

昔の経営はX理論、現代の経営ではY理論を取り入れるべき

X理論とY理論の考え方や特徴についてある程度、ご理解いただけたと思います。

実際に仕事をしていて、仕事がつまらない時もあると思いますし、楽しいこともあると思います。

そして、その理由は仕事をする目的によって変わると思います。

働く目的が生活のためだと思う傾向が強い場合はX理論の考え方になると思いますし、自分の将来のためや自己成長のために仕事をしている人はY理論の考え方になりやすいと思います。

かなり昔の時代は経済的にも発展しておらず、特に戦争などがあった時代は、自分や家族の安全や生活を守るために働いていた人がほとんどだったと思います。

ですので、生理的欲求や安全欲求を満たすことに必死になっていたに違いありません。

会社側もそれが分かっているからこそ、強制的な統率を行い、労働力をどんどん確保していました。

強制することである程度の成果を得ることはできますが、それには限界があります。

ぎょうざ

嫌々仕事をしている人と楽しんで仕事をしている人では、成果が違ってくるのは明らかです。

会社として成長していくためには、やはり会社の社員全員が自ら成長したいというマインドを持つことが大事になってきます。

今の時代は経済的にも発展し、昔と比べると最低限の生活は確保できるような時代になっています。

それでも生活が苦しい人はたくさんいるのは事実です。

しかしそれを打破するには、仕事に対する向き合い方を変える必要があると僕は思います。

もちろん会社の協力があってこそできることだと思いますが、考え方で結果は変わってくると思います。

今の時代は変化が激しく、成長しない会社はいずれ淘汰されます。

そのために必要なのはやはり、Y理論の考え方が大事になってきます。

ですので、会社は社員さんに対してY理論の考え方ができる環境の整備が必要になってきます。

例えば、段階をおきながら仕事の権限移譲を行ったり、普段から社員とコミュニケーションを図り、社員がやりたい仕事を把握することも重要です。

そうすることで社員さんの仕事に対する向き合い方が変わり、成長マインドに変化することができると思います。

成長マインドを手に入れている社員が集まれば、会社としても成長していくことは間違いないと思います。

また働く人達も、「自分は何のために働くのか?」「どんな仕事をしてみたいのか?」など自分自身に問いかける必要があると思います。

お互いが成長したいと思うことで組織として成長することができると思います。

まとめ:成長マインドを持つことで見える世界が広がる

それではまとめにはいりましょう

X理論Y理論のまとめ

マグレガーのX理論Y理論はマズローの欲求5段階説を元に展開した理論である
X理論は仕事が嫌いである考えがベースにあるので、命令や統制が必要である
Y理論は自己実現欲求から生まれた考えなので、目標や適切な権限を委譲することで自ら行動する
変化の激しい時代には、成長しないと生き残れないのでY理論を取り入れる必要がある
成長マインドを持てる環境を整備することで強い組織や会社になる

いかがでしたでしょうか?

X理論もY理論も誰もが感じることができる考え方だったと思います。

そして、考え方は環境や経験によって形成されるものです。

だからこそ、考え方は変えることができるものだと思います。

このサイトは皆さんの成長に、少しでも貢献できるように作ったものです。

ですので、ここに訪れた皆さんには、是非とも成長マインドであるY理論の考え方を持っていただきたいです。

今すぐに考えを変えることは難しいかもしれませんが、知識をつけることで成長したい欲求が少しずつですが芽生えてくると思います。

知識を習得すると、見える世界が増えますので是非ともたくさんのことを学んでほしいと思います。

僕自身もまだまだ成長したいと考えており、これからも記事を書くことで成長したいと考えております。

ですので、たまにこのサイトに遊びに来ていただけると幸いです。

今回はモチベーションに関する内容ですが、他にもモチベーションに関する記事を書いていますので気になる方は是非ともご覧ください。

社員のモチベーションを上げる方法の記事はこちら
社員のモチベーションを理解して会社を成長させよう!アルダーファーのERG理論をわかりやすく解説!
キャンディー効果の記事はこちら
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少しでもこの記事がお役に立てれば嬉しいです。

最後までお読みいただきありがとうございました。

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  • この記事を書いた人

ぎょうざ

餃子を愛する社労士×CFP×経営者【経歴】体操競技一筋で大学卒業▶社会経験なしで経営者▶知識のなさにあせり経営やお金に関する資格を取得▶3社経営&ブロガー 【保有資格】 社労士/CFP/FP1級/簿記1級/ペット葬祭ディレクター1級/体育教諭免許/運行管理者/衛生管理者/損保募集人資格/等

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