こんにちわ!ぎょうざです。
今回は、これから起業を考えている人やすでに会社を経営していて新しい事業を展開したい人、会社がこれから生き残っていけるのかが不安である人などに向けて覚えていただきフレームワークがありますので、それについて解説していきたと思います。
会社として存続していくには、自社の状況をしっかりと把握する必要があります。
そして、今回のフレームワークについては個人事業主やフリーランスの人でも応用できることなどで最後までお付き合いいただけると幸いです。
それではいきましょー

僕の肉まん屋もそろそろ店舗数を増やして、全国のみんなを笑顔にしたいのね。

未来が楽しみだね。
でも事業を拡大する前に内部環境と外部環境についてしっかり分析しているかい?

僕をなめてもらっては困るのね♪
内部環境はジューシーな餡と外部環境はモチモチな皮で完璧なのね。

それは肉まんだけに絞った話だね。
内部環境と外部環境の意味がちょっと違うからしっかり勉強しようね。
それではいきましょー
本記事を読むとわかること
SWOT分析の概要について分かる
マクドナルドのSWOT分析が分かる
SWOT分析の使用方法を覚えることができる
自己分析や普段の仕事にも活用することができる
本記事の信頼性

ぎょうざ (@gyouza_maney)
この記事を書いている僕は、経営に関する資格を多数保有しており、現在は複数の会社を経営しております。
SWOT分析とは

内部環境と外部環境を分析するツール
私達は多くの企業の商品を購入したり、サービスを利用していると思います。
ということは、たくさんの会社の中からその商品やサービスを選んでいるということです。
商品の質、価格、ブランド名、季節、流行りなどさまざまな理由でその会社の商品やサービスを購入しているはずです。
逆に企業からすると、消費者に自社の商品を選んでもらうためにさまざな経営戦略を立案する必要があります。
競争が激しい市場の中で生き残る為にも、内部環境と外部環境をしっかりと分析することが重要となるはずです。

内部環境と外部環境について簡単に説明してほいのね

簡単にいうと、内部環境は自社の中身を見ることで、外部環境は景気や競合他社の状態を見ることだよ。
内部環境だけ良くても、外部環境が悪いと会社として生き残れないってことだね。

なるほどなのね。
中身の肉まんの餡だけおいしくても外の皮がよくないと肉まんは売れないってことだね。

たとえとしてはわかりやすいけれど、外部環境はもう少し広い範囲で見ないと駄目だね。
この内部環境と外部環境を分析するフレームワークがあり、その分析のことをSWOT分析といいます。
SWOT分析は、4つの英単語の頭文字をとってできた言葉です。
ちなみに4つの英単語は以下の通りです。
SWOT分析の4つの意味
S・・・Strength(強み)
W・・・Weakness(弱み)
O・・・Opportunity(機会)
T・・・Threat(脅威)
以上の4つを使いSWOT分析を行います。
強みを生かし弱みを克服
では順番に見ていきましょう。
強みであるSのStrengthと弱みであるWのWeaknessについてです。
この2つは内部環境についての分析になります。
会社の中身を見るので、会社が保有している経営資源に着目して分析していきます。
まずはSの経営資源の強みがないかを分析していきます。
例えば、誰もが知っているハンバーガーのマクドナルドで強みの部分を見ていきましょう

マクドナルドの強みはいくつかありますが、優れた商品開発力や高い販売力があげれられます。
常に新しいハンバーガーの提供、広告等の営業力や教育された接客力などが考えられます。
これらの強みを生かして、他社との差別化を考えるのです。
次に弱みの部分を見ていきましょう。
マクドナルドの弱みの部分は、ハンバーガー業界の中で低価格帯であるため、商品の利益率の低さが考えられます。
こうした弱みに着目してそれを克服するように考えるのです。
例えば、この利益率の低さを克服するには高い販売力を生かし、商品の回転率を上げ、販売数を上げる戦略で利益を確保したり、優れた商品開発力を生かし、高付加価値な商品を開発する戦略を考えます。
また商品や店舗の利益率を分析し、利益が出ていない商品や店舗の撤退などを考えたりします。
SWOT分析の内部環境分析では、強みを生かして弱みを克服することを考えていき他社との差別化を図っていきます。
以前の記事で内部環境の分析をする方法でVRIO分析という手法もありますので、まずVRIO分析をして会社の強みと弱みを洗い出し、その後にSWOT分析に落とし込むこともできます。
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市場で生き残れ!VRIO分析で自社の強みと弱みを把握しよう!
機会を捉え脅威を避ける
次に機会であるOの Opportunity と脅威であるTの Threatを見ていきましょう 。
この2つは内部ではなく外部環境の分析になります。
外部環境を分析するので、競合他社の状況や景気や経済状況、政治や法律の改正などを見て分析していきます。
同じようにマクドナルドで機会と脅威を見ていきます。
まず、機会ですが例えば、高付加価値の商品を求める消費者が増えてきている、テイクアウトの需要が増えてきているなどがが考えられます。
高付加価値の商品を求める消費者が増える中、マクドナルドのハンバーガーは安いのが特徴的です。
そのため、高付加価値バーガーの開発をして、需要に応える戦略などを考えます。
そして、競合他社としてモスバーガーなどが考えられますが、モスバーガーのハンバーガーはマクドナルドと比べて、比較的値段が高いですが食材にこだわりをもっており高付加価値のハンバーガーが多いが特徴です。
そうした競合も意識しながら、戦略を考えていかなければなりません。
実際、マクドナルドは多くの高付加価値のバーガーを開発したり、夜マックなどの新しいサービスで客単価を向上させています。
そして、脅威ですが、コロナ過で景気が悪化し、3密を避けるためにお店に来る人が少なくなってきている、健康志向のお客さんが増えてきているなどがあると思います。
コロナの影響でお店に来る人が少なくなってしまう恐れがあります。
そうなってくると売上の確保が難しくなってきてしまいます。
この脅威を回避するため戦略を立案する必要が出てきます。
先ほどの機会でテイクアウトの需要が伸びてきているとあったので、コロナの脅威を回避するため、テイクアウトの売上を伸ばす戦略などを考え、売上を確保していきます。
マクドナルドはテイクアウトのお客さんを増加させた以外に、コロナの状況をうまく活用し、自宅に商品を提供するマックデリバリーといったサービスも始め、見事に売上を確保しています。

マクドナルドはコロナ以前よりも約10%の売上増を達成し、本当にすごいです。
また健康志向のお客さんが増えてきている脅威に対しては、サラダメニューの充実などを行い、うまくお客さんのニーズを捉えています。
SWOT分析の外部環境分析では、機会を捉えて脅威を回避することを念頭におき、戦略をたてることが重要です。
SWOT分析をしてみよう

SWOTを表でまとめる
ここまで聞いて、SWOT分析の概要はだいたい分かったと思います。
ここからは、実際にSWOT分析をしてみましょう。
SWOT分析をする際には下記のような表を作って分析していきます。
縦軸は要因、横軸は環境を見ることができます。
プラス要因はSの強みとOの機会になり、マイナス要因はWの弱みとTの脅威になります。
一方、内部環境はSの強みとWの弱みになり、外部環境はOの機会とTの脅威になります。
イメージしやすいように、個人でラーメン屋を経営しているとして考えてみましょう。

例として、この仮のラーメン屋の強み、弱み、機会、脅威について下記に書いていきます。
ラーメン屋の強み
❶多くの種類のラーメンを作れる
❷自家製麺で低コストで麺を製造できる
❸SNSのフォロワーが多い
ラーメン屋の弱み
❶アルバイトが定着しないため接客レベルが低い
❷ ラーメンを作れる人が1人で定休日が多い
❸駐車場がない
ラーメン屋の機会
❶近所のラーメン屋が閉店した
❷ラーメンの漫画が流行りだした
❸1人で外食する人が増えてきている
ラーメン屋の脅威
❶節約志向の家族が増えてきている
❷店の周りに住んでいる人が少ない
❸他の飲食店が近くに出店
これを先ほどのSWOT分析の表にあてはめてると以下のようになります。
表にあてはめることでこのラーメン屋の強み、弱み、機会、脅威が見える化され戦略がたてやすくなります。
色んな角度で分析していく
SWOT分析は様々な角度で分析することができます。
環境の視点で分析することもできますし、要因の視点で分析することもできます。
たとえば、縦軸に着目してプラス要因とマイナス要因で分けて分析し戦略を立てていきます。
このラーメン屋でいうと、プラス要因である機会を捉えて強みを生かす戦略を考えます。
たとえば多くのラーメンを作れる強みを生かし、流行っている漫画に出てくるラーメンを開発したり、1人でもお店に来やすいようにカウンターの席を増やすことで来客を促す戦略をとったりすることもできます。
マイナス要因で考えると弱みを克服して脅威を回避する戦略をたてなければなりません。
たとえば、アルバイトが定着しない原因を追究し、マニュアルを作成し接客レベルの向上を図ったり、他の飲食店と交流を深めお互いのお店を紹介し合うなどして協業する戦略を考えたりすることもできます。
横軸で着目する場合は、内部環境分析として強みを生かして弱みを克服する戦略を考えます。
たとえば、人手が足りなくお店の定休日が多い弱みを克服する為、強みであるSNSを活用しアルバイトの求人をかける戦略を考えることもできます。
外部環境分析なら機会を捉えて脅威を回避する戦略が必要になります。
たとえば、店の周りに住んでいる人が少ないということは来店数が脅威になるので、機会である近所のラーメン屋の閉店に着目して、そのラーメン屋に通っていた人達を自分のお店にきてもらうような営業戦略をたてることもできます。
クロスSWOT分析
各項目で分析する方法以外に縦軸と横軸が交差する点に着目してSWOT分析をする方法があります。
これをクロスSWOT分析といい、強みと脅威で分析したり、弱みと機会で分析する手法もあります。
自社の強みで脅威を回避できないかを考えたり、自社の弱みで事業機会を逃がさないためには何をしなければならないのか、などを考えたりもできます。
上記のラーメン屋で行くと低コストで麺を作れる強みを節約志向が増えてきている家族に向けてのメニューを考えて脅威を回避したりするなどが考えられます。
このように、さまざな角度から分析し、戦略をたてることができるのでSWOT分析は役に立つと思います。

なるほど♪色んな方向から分析することで自分のお店を守ることができるんだね。
事業経営以外にも使える
実はこのSWOT分析は、事業の分析以外にも使えるのです。
たとえば、スポーツなどでもこの考え方は応用できますし、就職活動の面接のために自己分析として使うことができます。
実際私は、ブログ運営をしていますが当然、SWOT分析を活用することができます。
例えば、私のブログ運営を簡単にSWOT分析で表すと以下のことが考えられます
ブログのSWOT分析
S【強み】・・お金や経営の知識がある
W【弱み】・・働いているため時間の確保が難しい
O【機会】・・簡単にブログの運営情報をネットから情報収集できる
T【脅威】・・ブロガーの人数が多く競合が多い
実際にはもっと深く分析する必要がありますが、こんな風に日常で取り組んでいることでも簡単にSWOT分析をすることができるので、是非やってみて下さい。
そうすることで、色んな課題が出てくるのでおもしろいはずです。
まとめ:SWOT分析で差別化に繋げる
いかかでしたでしょうか?
このSWOT分析を活用することで、事業や会社を守り今後成長していく上での羅針盤になるかもしれません。
最後にここまでの内容をまとめておきましょう
SWOT分析のまとめ
SWOT分析とは内部環境と外部環境を分析するものである
強みを生かし弱みを克服する戦略を考える
機会を捉えて脅威を回避する戦略を考える
SWOT分析は表でまとめて見える化する
さまざまな角度での分析が可能でクロスSWOT分析という手法もある
事業や会社経営以外でもSWOT分析を活用できる
変化する時代の中で生き残っていくためには、いかに他社や他人との差別化ができるかが鍵になっていくと思います。
そのためには、まずSWOT分析などの手法を使い現状の把握と戦略をたてていく必要があります。
常に考え、情報収集を行い、これからの時代に備えていく必要があると思っています。

他の手法として3C分析という、顧客、競合、自社に視点を向けて分析する方法やVRIO分析という自社の経営資源に着目して分析する方法があります。
それらを合わせて分析していくことでさらに内部環境や外部環境を深掘りできるので経営の改善に役立つと思います。
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少しでもこの記事が参考になれば嬉しいです。
最後までお読みいただきありがとうございました。