
NFTって最近聞くけど、いったい何?
NFTについて学ぶにはどうすればいいの?
こんなお悩みを解決いたします!
本記事を読むとわかること
NFTについて理解できる
ブロックチェーンについて理解できる
「NFTの教科書」の概要について分かる
NFTの購入方法や課題について分かる
最近になってNFTというワードを聞くことが多いのではないでしょうか?
なかには名前は聞くけれど、よくわからない。
今後流行りそうな雰囲気だから、とりあえず最低限のことは知っておきたいと思われる方もなかにはいるのではないでしょうか?

僕もミーハーなので、NFTって言葉を聞いた時にとりあえず流行りにのっておくかと思っちゃいました。
でもNFTって何だか難しいイメージがありますよね。
でも大丈夫です。
NFTについてすごくわかりやすく書いてある本があったので、この記事ではその本の概要やNFTついてわかりやすく解説します。
この本のタイトルは「NFTの教科書」という、まさにタイトルからしてNFTを勉強する上ではうってつけの本です。
タイトルだけでなく中身も充実している本なので、NFTについて学びたい方にはおすすめの本です。
それでは一緒にNFTについて勉強していきましょう。
NFTとは一体どんなものなのか!?

NFTとは唯一無二のデジタル資産
では、まずNFTとは一体どうゆうものなのかを解説していきたいと思います。
NFTの正式名称は、Non-Fungible Token(ノンファンジブルトークン)といい、ノンファンジブルとは代替不可能という意味で、トークンとは証拠、代用通貨、しるしなどの意味があります。
ですので、直訳すると代替不可能なしるしという意味になります。

意味が全くわからないよ。

代替不可能っていうのは、替わりがきかないってことだよ。
しるしは、ここでは判子やサインをイメージするとわかりやすいよ。
分かりやすく説明すると、代替不可能とは替えがきかないものなので、逆に替えがきくものが何なのかを考えてみましょう。
例えば、ユニクロのTシャツやコカコーラー、お金などが替えがきくものとして該当します。
ユニクロのお店に行けば、同じTシャツが売っているし、自販機に行けば、コカコーラーがいつでも購入することができます。
お金も財布の中を見てみると、10円玉や千円札など同じ種類のお金があると思います。
これが替えがきくものになります。
そして替えがきくものは、同じ価値になります。
同じお店で買った、ユニクロの白の無地のTシャツをAさんとBさんが購入したとしましょう。
この時点で2つのTシャツは価値が同じだと思います。
しかし、後日、AさんのTシャツに有名人のサインが入ったらどうでしょうか?

めちゃくちゃ欲しいのねん!
Tシャツに有名人のサインが入ることで、このTシャツは店頭に並んでいるTシャツとは違い、世界に1枚だけのTシャツになります。
つまり、唯一無二の存在になり、このTシャツに新たな価値が生まれることになります。
これが代替不可能な状態です。
これをTシャツではなくデジタル資産に置き換えたのがNFTになります。
ブロックチェーンとトークンについて
代替不可能の状態についてはある程度、ご理解いただけたと思います。
続いて、トークンについてもう少し深く見ていきましょう。
先ほど、トークンとは証拠、代用通貨、しるしなどの意味があるとお伝えしました。
実は、トークンは幅広い意味があり、使う環境によって意味も変わってきます。
ですので、NFTの中のトークンとは、ブロックチェーン技術を使った世界で使える代用資産とここではご理解下さい。

ブロックチェーン?また難しい言葉が出てきたのねん。
ブロックチェーンとは取引などのデーターをネット上のブロックみたいなものに書き込んでいき、ブロックの中がいっぱいになったら、次の新しいブロックにデーターを書き込んでいき、その出来上がったブロックを数珠つなぎ【チェーン】のように繋いでいく技術です。
イメージは以下のような感じです。

そしてこのブロックチェーンには3つの特徴があります。
ブロックチェーンの特徴
❶みんなでブロック(データー)を管理する
❷ブロック(データー)を改ざんすることが困難
❸何かあってもシステムがストップしにくい
❶のみんなでブロック(データー)を管理するとは、取引などのデーターは誰でも確認することができ、みんなで確認し合うことができます。
一般的に、データーを扱う時には管理者がいてその人だけがデーターを管理するのが一般的だと思います。
例えば、銀行などはお客さんから預かったお金を管理しますが、そのお金は銀行が管理をして他の第3者は、その内容を確認することができません。
またネットのサービスも同じように、例えばインターネットでライブなどのチケット購入する時に、運営者が管理をして他の人は誰が購入したかのデータは見れないはずです。
これを中央集権型といい、逆にブロックチェーンはユーザー同士で確認するため分散型と言われています。
そして、ブロックチェーンの技術は分散型台帳技術と言われています。
❷のブロック(データー)を改ざんすることが困難とは、ブロックチェーンはみんなで管理をしているので複数の人が管理していると言えます。
そのため、誰かがデーターを改ざんしたり、不正をしようとした場合にはすぐに見つかってしまいます。
ブロックチェーンは誰がいつ、どこで、どんな取引があったかをユーザ同士で確認することでき、取引履歴もすべて残されているので、この場所で改ざんや不正があったということもすぐに分かってしまいます。
そのためセキュリティ面も高いのも特徴の一つです。
❸の何かあってもシステムがストップしにくいとは、先ほどの中央集権型の場合は管理者がいて、基本的にはサービス提供者のサーバーなどを利用することが多いと思いますが、その場合にアクセスが集中しすぎた場合や何かトラブルがあった場合に、サーバーが動かなくなりシステムがストップしてしまう場合があります。
しかし、ブロックチェーンの場合はみんなでシステムを共有しているため、そのような事態が陥りにくいことが特徴です。
イメージとして、みんなでサーバーやシステムを分け合っており、仮に特定の1人のサーバーがストップしても全体のサーバーにはそれほど影響は出ず、全体のシステムがストップする状況にはなりにくいといった感じです。
このようにブロックチェーンには3つの特徴があり、このブロックチェーン上の世界で発行される代用資産がトークンになります。
ビットコインはNFTではない
ブロックチェーン上で発行される代用資産として有名なものが仮想通貨です。

仮想通貨の中でビットコインは聞いたことがある人も多いと思います。
但し、ビットコインはNFTとはいえません。
理由は唯一無二ではないからです。
例えば、Aさんの持っている1ビットコインとBさんの持っている1ビットコインの価値は同じです。
ビットコインなどの仮想通貨はお金と同じで、誰が保有していても価値は同じだからです。
つまり代用ができるということです。
しかし、NFTとは代用不可能であるトークンであるため代用できない状態にしないといけません。
例えば、デジタル資産は仮想通貨だけでなく、イラスト、音楽、ゲーム、写真などのデジタル資産もあります。
但し、こういったデジタル資産は簡単にコピーもできますし、自分のものであることの証明が難しいです。
先ほどのTシャツの説明のように有名人のサインを入れることで、他のTシャツにはない価値が生まれます。
また、サインが入っていなくてもこのTシャツは、有名人が実際に着ていたものと証明ができた場合にも価値が上がります。
つまり、イラストや音楽などのデジタル資産にサイン、所有者の証明をすることで唯一無二の存在になり、価値が上がるのです。
このデジタル資産にサインを書き込んだり自分の所有物だと証明するものこそがNFTになります。
スマートコントラクトで唯一無二を証明する
なんとなくですが、NFTについてご理解いただけましたでしょうか?
では、そのデジタル資産にサインや所有者の証明をするためにどうすればいいのかという疑問が出てくると思います。
それらを解決する技術をスマートコントラクトといいます。

スマートコントラクト?またまた難しい言葉が出てきたぞ
スマートコントラクトとは、ブロックチェーン上で行われる取引行動を自動的に実行するプログラムのことを言います。
短い言葉で言うと契約の自動化といい、販売契約や所有権の移転を自動でしてくれるものです。
例えば、Aさん保有しているデシタル資産をBさんが欲しいとします。
仮にこれがデジタル資産ではなく、不動産の場合は、当事者間で売買契約を結び、この所有者をAさんからBさんの名前にするために法務局に行って、登記をすると思います。
これによりその不動産はBさんのものであるという証明ができます。
しかし、デジタル資産だと契約書もないしAさんの所有物からBさんの所有物になったという証明が難しいです。
これを可能にしたのが、スマートコントラクトという技術です。
スマートコントラクトの技術を使うと、デジタル資産に所有権の内容やシリアルNOなどの情報を書き込めるようになります。
そうすることでデジタル資産を自分のものだと証明することもできますし、この所有権を誰かに移すこともできるようになったのです。
また、これによりユーザ同時でデジタル資産の売買も可能になったり、イラストや音楽などのデジタル資産を作成した創作者に、売買が行われる度にロイヤリティとして一定程度の報酬が創作者に還元されるということもできるのです。

この技術により、多くのビジネスの可能性が出てきました。
「NFTの教科書」の概要

執筆者は総勢28名のNFTのプロフェッショナル達
ではここからは、NFTの可能性や今現在行われているNFTビジネスについて書かれている「NFTの教科書」の本の概要について書いていきます。
まずこの本の著者ですが、著者として日本暗号資産ビジネス協会NFT部会長の天羽健介さん、編著として弁護士の増田雅史さん、執筆者として28名のNFTに精通した色々なジャンルの専門家がこの本に携わっています。
この後に解説しますが、この本の特徴としてNFT×○○と言う形で、NFTと各ジャンルをかけあわせて解説しているので多くの人達がこの本に関わっています。

まさに各ジャンルのNFTの専門家が集まって書いた本なので読み応えがあります。
【各章の概要】NFTの世界で起こっていることや未来の可能性や課題について分かる
それでは、NFTの教科書の概要を紹介していきます。
この本の構成は以下のようになっています。
第1章
NFTビジネスの全体像
第2章
NFTの法律と会計
第3章
NFTの未来
この本は3章で構成されており、第1章ではNFTの現状とNFTビジネスについて解説されています。
特にNFTビジネスとして以下のジャンルが紹介されています。
NFTビジネス
NFT×アート
NFT×メタバース
NFT×国内ゲーム
NFT×海外ゲーム
NFT×スポーツ
NFT×トレーディングカード
NFT×ファッション
NFT×音楽
こうやって見るとさまざまなエンタメや分野があり、NFTと掛け合わすことで多くのビジネスの可能性が出てきます。
そして、この本では各ジャンルのプロが現状のNFTビジネスを解説してくれるので、読んでいて未知なる世界を覗いた気分になり、非常にワクワクした気持ちになります。

どのようにしてビジネスとして活用しているかはこの後に紹介していきます。
第2章では弁護士や会計士などの法律のプロ達がNFTを法律の観点から見て、気をつけないといけない点について解説してくれています。
著作権の問題、金融規制、会計処理や税務処理について書かれています。
実際にNFTはまだまだ発展途上の技術であるので、政策や法律が追いついていないみたいです。
その部分を法律家のプロ達が、問題点や解釈、考え方についてこの章では解説してくれます。

この章は専門的な法律の知識について解説してくれますが、専門的な用語も使われるので法律について全く馴染みがない人は少し難しいかもしれません。
第3章ではNFTの未来について予測した内容について書かれています。
これから広がるNFT市場の可能性、テクノロジーの進化、NFTにしかできないこと、日本の文化や芸術を生かしたNFTビジネスについてなど、こちらも読んでいてワクワクする内容になっています。
この章を読むと数年後には、NFTが当たり前のように生活の一部やビジネスとして取り入れられているような気がしてきます。

NFTの未来の可能性は計り知れません。この本にも書かれていますが、NFTにより資本主義のアップデートが行われる可能性も十分にあると思いました。
NFTビジネスについて学ぼう

【NFT×アート】デジタルアートが数千万円で販売
ではここからは、もう少し具体的にこの本で紹介されているNFTビジネスについていくつか見ていきましょう。
まずはNFTとアートを掛け合わしたビジネスについて紹介します。
いわゆるデジタルのアートにNFTの技術を付随させることで唯一無二の付加価値が生まれます。
中でもこの本で紹介されているCryptoPunksというNFTアートがあるのですが、これがなんと1つで数千万円という価値で販売されたみたいです。


この絵が数千万円!?驚きなのねん!
しかもこの絵のすごいところがAIによって1万体が生成されている点です。
そして同じ種類の顔はないのが特徴であり、それが販売されました。
実際にこのキャラクターのうちの1つが約8000万円で取引されたみたいなので驚きを隠せません。
また2021年の8月に大手決済事業のVISAがこのCryptoPunksのNFTを購入し、話題になったみたいです。
Over the last 60 years, Visa has built a collection of historic commerce artifacts - from early paper credit cards to the zip-zap machine. Today, as we enter a new era of NFT-commerce, Visa welcomes CryptoPunk #7610 to our collection. https://t.co/XoPFfwxUiu
— VisaNews (@VisaNews) August 23, 2021
他の会社もNFTアートを発売しており、さまざまな価格帯で取引がされています。
その希少性の高さに価値を見出した投資家などが続々と購入しているそうです。
まさにNFTにより、アートの世界が変わったとも言えますね。
【NFT×メタバース】仮想空間で経済圏が誕生
次にNFTとメタバースについて見ていきましょう。

メタバースって何?

メタバースっていうのは簡単にいうと仮想空間のことだよ
最近メタバースというワードをよく耳にする人も多いのではないでしょうか?
皆さんがよく知っているアメリカのFacebookも社名をMeta(メタ)に変更し、メタバースというワードが飛び交うようになりました。
仮想空間と言われてもピンとこない方も多いと思います。
イメージとしては、私達が生きている現実の世界は現実空間で、インターネット上に作られたゲームなどの世界をここでは仮想空間としてイメージして下さい。
そしてこの仮想空間に自分の分身となるキャラクター(アバター)を投入して、その空間で動きまわったり、遊んだりできるものがメタバースになります。
そして、この本で紹介でされているメタバースのサービスの中で僕が一番興味を持ったのはThe Sand box(ザ・サンドボックス)という、メタバースのゲームです。
このゲームは、イーサリムというブロックチェーン上のゲームで動くNFTのゲームなのですが、特徴としてゲーム上のキャラクター、アイテム、土地がNFTで実装されています。
具体的には自分のキャラクター(アバター)を、仮想空間であるこのゲームの世界に投影します。
そして、この世界で自由に行動することができ、ゲーム内でアイテムを集めたり、謎解きをしたりすることができます。
このゲームにゴールはなく、自由にこの世界で遊ぶイメージです。
この世界は現実の世界のように広く、色んな場所に行くことができます。
そして、この世界の土地はLAND(ランド)と呼ばれ、約16万個の区画があります。

1つの区画が96m×96m、高さ128mになっています。
そしてこの土地はNFT化されているので、この土地を所有するために多くの大手企業が購入しようとしているのです。
なんと、この土地のお値段は数百万円から数千万もするのです。中には億を超える土地もあります。

億を超えるだって!?高すぎるのねん!
では、なぜこの土地を欲しいと思うのでしょうか?
理由は現実世界と同じです。
土地を保有することで、誰かに貸しだして家賃収入を得ることもできますし、イベントを開催して人を集めることもできます。
また、土地の値上がり益を期待して購入する人もいます。
つまり、現実の世界と同じような理由で購入するのです。
そして、NFTの技術があればそれを実現することができるのです。
これにより、メタバースの世界で多くの経済圏が誕生することになるのでビジネスとして成り立つのです。

ゲーム内では、自分でNFTのアイテムを作ったり、それを誰かに販売できたりします。
TheSandBoxのサイトはこちら↓
【NFT×音楽】アーティストの救世主になる
続いてNFTと音楽を掛け合わすとどうなるかを見ていきましょう。
今では多くの音楽サービスがあり、それを利用している人も多いと思います。
AppleMusic、LINEMusic、Spofityなどサブスクのサービスも増えてきました。

サブスクとはサブスクリプションの略で、定額料金を支払うことで一定期間もしくは無制限でサービスを利用することができるものです。
AppleMusicの場合だと月額980円で9000万曲以上の曲が聞き放題になっています。
昔はアーティストが曲を作り、CDを制作し、それを販売し、購入した人は自分のレコーダーで曲を聴いて楽しむというのが主流でした。
しかし、スマホの登場により、CDが売れなくなり、音楽データーもデジタル化され、今ではサブスクなどで音楽を楽しむ人が増えています。
ここで問題なのが、アーティストへの収益の分配の仕組みです。
CDなどの場合は、売れた数に応じてアーティストに収益として分配されますが、サブスクの多くは再生回数に応じてアーティストに分配されているそうです。
再生回数に応じて収益が分配されるで、人気のあるメジャーなアーティストはたくさん分配されますが、影響力のないアーティストの場合は分配される額も微々たるものになります。
CDの場合はライブ会場で販売したり、自分達のファンに向けて販売することで一定程度の収益を確保できますが、サブスクの場合は多くのアーティストの中に埋もれてしまうため、CDと比べて収益が激減する可能性があります。
また音源データーもデジタルデーターであるため、ネット上に公開されて、簡単にコピーされてアーティストに収益が分配されないことだってあります。
それらの問題を解決するのが、NFTの技術になります。
音楽データーをNFT化することによって、改竄もコピーもできなくすることもできます。
また音楽データーに希少性を持たせるために、音源の数を限定100個といった感じにして、コアなファンに届けることもできますし、事務所に所属していなくても直接ファンにNFTの音源データーを販売することもできます。
さらにNFT化した音楽データーを保有している人は、第3者に販売することができるので、例えば転売されるたびにアーティストにロイヤリティとして一定の収益が還元されるようにすることもできるのです。
他にもライブのチケットなども、NFT化することも可能なので、偽造チケットも防止することや高額な転売行為も禁止することもできます。
まさにNFTの技術はアーティストにとっての救世主となり得るのです。
NFTの購入と課題について

NFTを購入するために必要なこと
ここまでのお話を聞いて、ある程度NFTのイメージや可能性についてご理解いただけたと思います。
じゃあ実際にNFTを購入するにはどうすればいいかをここでは簡単に解説していきます。
NFTを購入するには以下の手順が必要になります。
step
1仮想通貨の口座を準備
step
2ウォレットを準備
step
3マーケットプレイスでNFTを購入
NFTの購入手順①仮想通貨取引所の口座を準備
まず、NFTを購入するためには購入するための資金が必要になります。
実は資金といっても、日本円ではありません。
NFTの多くは仮想通貨で購入することになります。
そして、NFTを購入することができる仮想通貨として、一般的に多く使われているのがイーサリアムという仮想通貨になります。

いずれは、クレジットカードなどで買えるようになるかもしれませんが、現時点ではイーサリアムが一般的になっています。
仮想通貨もたくさんの種類があって、イーサリアム以外の仮想通貨でもNFTを購入することができますが、ここではイーサリアムで説明させてもらいます。
イーサリアムを購入するには仮想通貨取引所という所で購入することができるのですが、その取引所の口座開設が必要になります。
仮想通貨取引所も日本国内にたくさんありますので、自分が気に入った所でいいと思います。
いくつか紹介しますと、コインチェック、GMOコイン、ビットフライヤーなどが有名です。
今の時代はネット上で口座を開設することができるので、それほど難しくはありません。
そして、無事に口座を開設することができましたら、その口座に日本円を入金します。
口座に入金することで仮想通貨が購入することができますので、その日本円を使ってイーサリアムを購入します。
これがNFTを購入するための1つ目の準備です。
NFTの購入手順②ウォレットを準備
次はウォレットの準備です。

ウォレット?
ウォレットとは、暗号資産を保有するためのお財布のことを言います。
購入した暗号資産をウォレットに保管することができます。
このウォレットにも大きく2つの種類があり、ホットウォレットとコールドウォレットがあります。
ホットウォレットというのは、インターネット上の財布でオンラインで管理をします。
コールドウォレットというのは、オンラインではなくUSBなどのデバイスで管理します。
どちらも一長一短があり、ホットウォレットは送金や決済のなどの利便性に優れており、コールドウォレットはセキュリティ面で優れています。
ここでは、購入までのイメージを持っていただきたいので、利便性の高いホットウォレットであるMetaMask(メタマスク)について簡単に紹介します。
MetaMaskとは、イーサリアムブロックチェーンに対応したホットウォレットです。
MetaMaskは、Webブラウザ版と、スマホアプリのスマホ版がありパソコンかスマホがあれば誰でも簡単に作成することができます。
作成方法はここでは解説しませんが、詳しく知りたい方はYouTubeなどで解説しているのでそちらをご覧下さい。
MetaMaskを作成したら、手順①で購入したイーサリアムをこのウォレット内に送金することができます。
NFTを購入するためには、仮想通貨取引所で購入したイーサリアムをウォレットのMetaMaskに送金することで準備が整います。
これが購入手順の2つ目になります。

送金する時は、MetaMaskのアドレスという、いわゆる送り先の住所みたいなのがあって、それを入力することで送金することができます。
NFTの購入手順③マーケットプレイスでNFTを購入
ここまで来たら、あとは購入するだけです。
NFTはマーケットプレイスという所で取引や販売がされています。
マーケットプレイスは国内外でいくつもあり、今回はこの本でも紹介されている世界で最も利用されているOpenSeaというマーケットプレイスについて簡単に紹介させていただきます。
OpenSeaでは、先ほど解説したNFTのアートや音楽、写真など数多くのNFTが販売されています。
実際に利用するには、手順②で作成したMetaMaskとこのOpenSeaを繋げることで利用することができます。

MetaMaskと繋げる方法は簡単で、OpenSeaのサイトで作成ボタン(上の画像のCreate)を押すとMetaMaskを選択する画面が出てくるので選択すると繋がります。
本当に多くのジャンルのNFTがあるので、自分が好きなものを購入することができます。
ネットショッピングのように、商品ページがあり、商品には値段が書いてあり、クリックして進んでいくと購入することができます。
支払いは、MetaMaskに保有しているイーサリアムで購入することができ、商品ページには購入に必要なイーサリムの数量が書いていますので、自分のイーサリアムの保有数量を上限に購入できます。
またOpenSeaでは、購入だけでなく自分でNFTを作成し、販売することもできますし、購入したNFTを出品して他の誰かに販売することもできます。
ここまでがNFTの簡単な購入手順になります。
NFTの課題:ガス代が高い
最後にNFTを取引するにあたって、押さえておきたい事項があるのですが、それがガス代の問題です。
ガス代とは、簡単にいうとブロックチェーン上で取引するための手数料のことを言います。
NFTを購入するにあたって、先ほど説明したイーサリアムのブロックチェーンを使うことが主流になっているのですが、このイーサリアムのブロックチェーンでNFTを購入した場合には、ブロックチェーン上に取引内容を記録する必要があります。
ブロックチェーンの取引には、マイナーと言われる人達がいて、このマイナーと呼ばれる人がデーターの証明をしています。
この人達に支払うものがガス代になります。
そして、このガス代が非常に高いのです。
高い時期だと、手数料だけで1万円近くする場合もあるそうです。
ですので、NFTの価格より手数料が高いなんてこともありえるのです。
ガス代の値段は、需要が多い時には高くなる傾向があります。
需要が多い場合には、マイナーの承認や証明作業に時間がかかってしまいますのでどうしても高くなる傾向があります。
いずれは、技術の進歩などによりこのガス代も安くなると思われますが、NFTを購入する上で押さえておきたいポイントになります。

NFTを購入する時は、ガス代とNFT本体価格が必要になることを覚えておきましょう。
時期によっては、安い時期もあるのでガス代のチェックは大切になります。
まとめ
それでは、最後にまとめに入りましょう。
NFTのまとめ
・NFTとは直訳すると代替不可能なトークンという意味であり、唯一無二のデジタル資産のことをいう
・NFTはブロックチェーン技術とスマートコントラクトによって唯一無二を証明している
・NFTの教科書は総勢28名のプロが書いた本で、NFT×〇〇といったNFTビジネスの可能性やNFTの世界を学ぶことができる
・NFTを購入するには、仮想通貨取引所の口座開設、仮想通貨の購入、ウォレットの作成が必要で、マーケットプレイスで購入できる
・NFTを購入する場合は本体価格とガス代が必要で、需要に応じてガス代は高騰する
いかがでしたでしょうか?
もしかしたら、数年後には誰もが当たり前にNFTを所有している時代が来るかもしれません。
私自身もこの本を読んでからいくつかNFTのゲームをしてみたり、NFTの商品も購入しました。
NFTは少額のものから高額のものまで存在しますが、おすすめは少額のNFTを購入してNFTというものを自分自身で体験して見るのがいいと思っています。
もちろん、投資やコレクションとして保有するのもいいと思いますが、実際にNFTを購入するまでにいくつか手順が必要なので、非常に勉強になります。
体験することで、NFTの仕組みを実感できますし、マネーリテラシーも向上すると思います。
今回、紹介した内容はあくまでのNFTのほんの一部分の内容で、まだまだ紹介できていない部分もあります。
もう少し詳しく知りたい方は、是非ともこの「NFTの教科書」を手にとってみて下さい。
最後までお読みいただきありがとうございました。