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日本の高配当株を始めたい人におすすめの本を紹介!自動で月に18.5万円の配当金が入ってくる!

2022年12月22日

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ニクマン

日本株の高配当投資のおすすめ本ってないの?

こんなお悩みを解決いたします!

本記事を読むとわかること

『オートモードで月に18.5万円が入ってくる「高配当」株投資』の要約が分かる

日本株の高配当投資のやり方について分かる

おすすめの日本高配当投資の銘柄について分かる

本記事の信頼性

ぎょうざ (@gyouza_maney)

この記事を書いている僕は、お金の専門家であるファイナンシャルプランナーの資格を保有しており、現在は複数の会社を経営しております。

昔と比べて、現在ではインターネットの普及もあり、多くの人が簡単に投資ができる時代になりました。

最近では、NISAiDeCoの普及もあり投資が身近な存在になってきていると思います。

このサイトでもインデックス投資高配当株投資について解説してきました。

インデックス投資に関する記事はこちら
投資初心者は必ず押さえておくべき知識!インデックス投資についてわかりやすく解説!

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高配当株投資についての記事はこちら
配当金で人生を豊かに!高配当投資についてわかりやすく解説!

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今回は、その中でも日本の高配当投資に絞って書かれたおすすめの本がありましたので、紹介させていただきたいと思います。

タイトルは、『オートモードで月に18.5万円が入ってくる「高配当」株投資 ど素人サラリーマンが元手5万円スタートでできた』という本で、これから日本の高配当株投資を始めたい人にはぴったりな本です。

この本の要約や僕がこの本で学んだポイントについて書いていきたいと思いますので最後までお付き合い下さい。

それではいきましょー

『オートモードで月に18.5万円が入ってくる「高配当」株投資』の要約と概要

著者はサラリーマン投資家の長期株式投資さん

この本の著者は長期株式投資@budoukamail)さんという現役のサラリーマンです。

ニクマン

サラリーマンと聞くと身近に感じるのねん♪

しかし、長期株式投資さんは普通のサラリーマンではございません。

Twitterのフォロワー数も11万人(2022年11月時点)を超えています。

そしてFP1級、TOEIC940点、空手2段、剣道初段を保持しており、まさに文武両道とはこのことです。

2004年から株式投資を始めて、その当時はハイリターン、一攫千金を求める投資手法だったそうです。

しかし、ライブドアショック、リーマンショックなどの影響により、大きな損失を経験したそうです。

その経験を得て、2009年から大型配当株への投資へシフトチェンジして、日本の配当株の専門投資家になられたみたいです。

そして、コツコツと日本の配当株を購入していくことで2021年に税引き後の配当金が223万円を超え、さらに現在も配当金を着実に増やしているそうです。

そんな長期株式投資さんの投資手法が、この本にはあますことなく公開されているので、日本の高配当株投資をされている方や投資初心者の方は是非とも読んでいただきたい1冊です。

ぎょうざ

長期株式投資さんは、『配当再投資で資産形成』というブログも書かれており、現在の配当金や日本の配当株の情報をリアルタイムで教えてくれるのでとても参考になります。

【各章の要約】コツコツと日本の配当株を買い続けることで人生が好転する

それでは、この本の要約をしていきたいと思います。

この本の各章の構成は以下のとおりです。

第1章:市場にフルボッコされつつ、年間配当200万円超になるまで
第2章:リスク回避率を10倍あげる「3つの投資指標」
第3章:「長期保有に適した銘柄」をサクッと見抜く12カ条
第4章:否応なく投資を継続できる「仕組み作り」8つの掟
第5章:暴落を「数値化」してピンチをチャンスに変える技術
第6章:18年投資をしてたどりついた「死ぬまで持ちたい銘柄17」
第7章:もしも私が今、ゼロから配当投資をスタートするなら

第8章:最強の投資メンタルを作る「投資賢者の名言」

第1章では、著書の長期株式投資さんが、どうやって年間配当200万円にまで達することができたのかを公開している章になります。

2008年から2021年までの配当金の推移もグラフで表してくれており、どのくらいのペースで配当金が増えていったのかも分かります。

そして長期株式投資さんの含み損をかかえた暗黒時代のことも赤裸々に書いてあります。

投資を始めたころは、大型優良株に投資ををせずに株価の変動幅の激しい新興株や小型株に投資をしており、さらにライブドアショックやリーマンショックの攻撃も受け、含み損も600万円近くまでいったそうです。

しかし、投資の神様のバフェットの存在を知り、投資の考え方を学び、さらに個人投資家の間では教科書的な存在に位置する「株式投資の未来」という本に出会い、著者は投資に対する向き合い方が変わり、自分の中で軸ができたそうです。

暴落の時は絶好の買い場であること、長期的な目線で割安な銘柄へ分散投資をすること、配当金を再投資することでリターンを加速的に増加させることができることを学び、今の投資手法にたどりついたといいます。

その後、東日本大震震災、チャイナショック、コロナショックを経験するものの、愚直に日本の優良高配当株を買い続け、200万円を超える配当金を受けとるまでになったそうです。

ニクマン

コツコツを買い続けることが大事ってことだね♪

第2章では株式投資を始めるにあたって覚えておくべき3つの指標について解説してくれます。

配当利回りEPSPERの3つの指標についてわかりやすく解説してくれますし、どのように使えばいいかを具体的に教えてくれます。

第3章は長期保有するべき銘柄の見極め方を教えてくれます。

配当金が安定する銘柄はどんな企業なのか?何年間分の指標を見ればいいのか?儲かる業種の存在についてなど、合計12個の銘柄選定の具体的な目利きの方法を学べる章になっています。

第4章は日本の高配当投資の具体的なやり方について教えてくれます。

モチベーションの上げ方現金比率のバランス分散投資のやり方など投資初心者には是非とも読んでいただきたい章になっています。

第5章は株式市場の暴落時の戦略と心がまえについて教えてくれる章になります。

株式相場は必ずといっていいほど、何年かに1回は株価が暴落し、保有している株式の価値が大きく目減りすることがあります。

しかし、そういう時の心構えや暴落する際の下落率などを事前に知っておくことでピンチをチャンスに変えることができます。

この章では、暴落時にやるべきことや過去のデーターから読み取れる下落率についても解説してくれ、さらに暴落時にどういった銘柄を買うのかを教えてくれます。

第6章は長期株式投資さんが18年間の投資経験から導き出した持つべき日本の高配当銘柄を17銘柄も紹介してくれる章です。

銘柄紹介だけでなく、各銘柄の企業の特徴、強みや注意点など、各銘柄の分析をわかりやすく、かつ丁寧に教えてくれるので、何を買ったらいいかがわからない人はこの章の銘柄を検討してもいいかも知れません。

ぎょうざ

僕も日本の高配当投資をしているのですが、この章で紹介されている銘柄をいくつも保有していたので読みながらテンションが上がりました。

第7章は、著者自身の長期株式投資さんがもし今から配当投資を始めるとした場合に、やるべきことをわかりやすく解説してくれる章になります。

投資資金の確保の方法投資をする上でのマインド方法実際に使っている証券会社ポートフォリオの組み方、具体的な投資方法までこの章では解説してくれます。

第8章は偉大な投資家の深くて心に刺さる名言について紹介してくれる章になります。

投資をやる上で一番大事なことはメンタルの部分だと思っています。

そんなメンタルを改善してくれたり、投資についての考え方を学べる章となっています。

やはり投資賢者の言葉は本質をついています。

例えば、ウォーレン・バフェットの言葉で「リスクは、自分が何をやっているのかを理解していないときに訪れる」という言葉があるのですが、これは本質をついており、株式市場というのは何度も言いますが必ず暴落する時が訪れます。

この時に、自分の投資スタイルが確立していない場合には、怖くなって投げ売りをしてしまう可能性があります。

しかし、自分の中で暴落の時は高配当株を買い増しする絶好のチャンスだと思い、あらかじめ準備をしている場合にはパニックにはならず、たんたんと株を買うことができます。

自分がどういった投資をしているかを理解していないと、大きな損失を被る可能性が高くなるのはあたりまえのことです。

他にも、数々の名言がこの章には紹介されており、名言に対しての著書の考え方にもふれることができます。

以上が簡単なこの本の要約になります。

日本の高配当投資で覚えておきたい5つのこと

では、ここからは僕がこの本で学んだ日本の高配当投資をする上で覚えておきたい5つのことについて順番に解説していきたいと思います。

日本の高配当株で覚えておきたいこと

①米国株ではなく日本株を選ぶ理由
②リスクを下げる投資手法
③長期高配当投資銘柄の見極め方法
④おすすめ日本の高配当銘柄5選
⑤見える化でモチベーションアップ

米国株ではなく日本株を選ぶ理由

米国株ではなく日本株を選ぶ理由

まず高配当株投資をする上で日本株を選ぶ理由について解説していきます。

高配当投資は、日本株だけでなく米国株でもすることができます。

しかし著書は、米国株ではなく日本株での高配当株を推奨しています。

その理由として以下の3つが考えられます。

日本株の高配当投資を選ぶ理由

・税制面で有利になる
・グローバルに事業展開している企業が多い
・株主優待権がある

税制面で有利

1つ目の税制面で有利になるについてですが、配当金を受け取る際に税金がかかるのですが日本株の場合と米国株の場合だと税金の課税率に違いがあります。

日本株の場合だと、約20%の税金がかかり、米国株だと約28%の税金がかかるのです。

ニクマン

何で米国株の方が8%も高いの?

米国の場合は外国税という現地の税金として10%の税金が徴収されます。

例えば配当金が100円だったらまず米国で10%の10円が徴収されます。

そして税金が引かれた90円に対して20%の税金が日本でかかり18円の税金が徴収され、合計で28円の税金がかかることになります。

これが米国株が日本株より8%の税金が高い理由です。

ぎょうざ

但し、一定の条件を満たして確定申告をすることによって、外国税額控除を使うことでき、余分にかかった8%の税金を取り戻すことができます。
外国税額控除の簡単な説明は、高配当株投資の記事で書いていますのでそちらをご覧ください。

また日本株の配当金には、総合課税という課税方法を選択することで配当控除というものが使えます。

これを使うことで、さらに税金を安くすることが可能です。

配当控除は米国株の配当金には使えませんので、税金の面から見ると米国株より日本株の方が有利だと言えます。

この配当控除は、課税所得が1000万円以下の場合だった場合に、配当金に対して10%の税額控除を使うことができますので、一定の配当金までなら、この制度を使うことで税金がほとんどかからなくすることができます。

税金の金額によって将来のリターンは大きく変わります。

高配当株投資のリターンを最大化させるためには、配当金の再投資が必要になります。

その際に税金が少ないほど、再投資できる金額も増えるので長い期間で見るとリターンに大きな影響が出ると思います

ぎょうざ

税金を安くする方法として、所得控除税額控除というものがあるのですが、所得控除は課税所得を減らすもので税額控除は算出された税金を直接控除するものです。
仮に控除の金額が同じだった場合には節税効果は税額控除の方がかなり高いと言えます。
所得控除、税額控除、総合課税や配当控除について詳しく知りたい方は下記の記事で解説していますのでご覧ください。

所得控除、税額控除、総合課税や配当控除についての記事はこちら
【年末調整も安心】給与所得者の所得税の計算の手順と計算方法について徹底解説!

続きを見る

グローバルに事業展開している

2つ目のグローバルに事業展開をしている企業が多いについてですが、米国株に投資する理由として、アメリカの経済の強さに期待して投資される方も多いと思います。

そして経済の強さの理由として、アメリカだけでなく世界各国に事業展開をしている企業が多いのも理由の1つです。

日本株の場合には、日本企業が対象ですが高配当を出す優良企業の多くは日本国内だけに事業を展開しておらず、世界各国で事業展開しており、国際的に見ても優良な企業が多いので、米国の高配当株にこだわる必要がないということです。

株主優待権がある

3つ目の株主優待があるについてですが、米国の高配当株投資では、配当金はもらえますが株主優待はもらえません。

つまり、日本の高配当銘柄に投資をすると、配当金だけでなく株主優待ももらえダブルでお得になるので、それを使わない手はないと著者はこの本で述べています。

ぎょうざ

株主優待とは、株を購入してくれた株主に自社の商品やサービスなどを優待品として贈る制度のことで、日用品や食料品など企業によってさまざな優待品があります。

以上が米国株ではなく日本株を選ぶ理由になります。

リスクを下げる投資手法

次に日本の高配当株投資をする上で押さえておきたい投資手法について解説していきます。

当たりまえの話ですが、投資には必ずリスクがついてまわります。

投資をしたからと言って、将来のリターンが約束されているわけではありません。

しかし、投資の方法を学ぶことでこのリスクを下げることが可能になります。

投資がうまい人ほど、このリスク管理の術を必ず備えています。

そのため、いかにリスク管理をするかが大切になります。

具体的にリスクを下げる投資方法として以下の3つを紹介します。

リスクを下げる投資手法

・積立投資
・業種別分散投資
・指標を使ったリスク管理

積立投資でリスクを下げる

1つ目は積立投資についてです。

投資手法として、一括投資積立投資の2種類があります。

仮に投資に使えるお金が100万円あるとして、一括投資の場合はこの100万円を1回の投資にすべて使い、積立投資の場合は毎月5万円といった具合に決められた額を投資していく方法になります。

一括投資と積立投資のどちらがよいかというと、さまざま意見がありますが投資初心者の人ほど積立投資がよいとされています。

理由として一括投資の場合、株を購入してすぐに暴落が訪れてしまうとおそらく精神的に耐えられなくなるからです。

ニクマン

せっかく貯めたお金がすぐに半分とかになったら嫌なのねん。

しかし、積立投資の場合だと、仮に暴落したとしても精神的ダメージも少なく、むしろ次に買う時は安く購入できるチャンスになるので精神的に安定します。

また高配当株投資は長期的にやることを前提にしているので、積立投資を選択することで長期間に渡って投資をすることができ、株式市場で生き残ることができます。

積立投資をすることで株価暴落のリスク回避メンタル悪化のリスク回避ができるので、リスクをあまりとりたくない人は積立投資を選択する方がいいと思います。

業種別分散投資でリスクを下げる

2つ目のリスクを下げる投資手法として、業種別分散投資があります。

株式相場の格言に「卵は1つのカゴに盛るな」という言葉があり、これは卵がたくさんあるとして、その卵を1つのカゴにすべて入れて、そのカゴを落としてしまった場合には卵はすべて割れてしまいます。

しかし、複数のカゴを用意して卵を分け入れることで、万が一カゴを1つ落としてしまった場合でも、他のカゴの中の卵は無事になります。

これと同じようなことが株式投資にも当てはまります。

1つ高配当銘柄にだけ投資してしまい、その企業が倒産してしまった場合にはせっかく投資した資金がすべて台無しになってしまいます。

そういった意味でも、複数の高配当銘柄の企業に投資することが重要になってきます。

これを分散投資と言います。

しかし、ここで気を付けたいことは分散投資をしたから良いというわけでなく、業種別分散投資をすることが大事だということがこの本では書かれています。

ニクマン

業種別?

業種別分散投資とは、企業の業種を分けて複数の会社に投資する方法になります。

例えば、高配当銘柄の会社に複数投資をした場合に、投資先のすべての会社が石油の会社だった場合に、仮に石油価格が大暴落してしまうと、保有している銘柄のすべての株価が下がってしまい、総資産が大幅に減ってしまう可能性があります。

しかし、通信の会社、素材の会社、ヘルスケアの会社など複数の業種に分けて投資をすることでそういったリスクを下げることができるので、高配当株投資をする上で業種も分散することが大事だということです。

また先ほど説明した積立投資をすることで投資の時期も分散させることができるので、株価の暴落リスクをさらに下げることができます。

ニクマン

卵を複数のカゴに分けたとしても、その分けた場所が危険な場所だったら意味がないってことだね。

指標を活用してリスクを下げる

3つ目は指標を使ったリスク管理ですが、この本では以下の3つ指標を見ることでリスク回避率を改善できるといっています。

❶配当利回り
❷EPS
❸PER

配当利回りは、株価に対してどれだけの配当金がもらえるかを表す指標のことで、次の計算式で表されます。

配当利回り

配当利回り(%)=配当金÷株価

仮に配当金が5円で株価が100円の場合には、配当利回りは5%になります。

つまり投資した金額に対して何%の配当金がもらえるかが分かります。

ここで注意しておきたいのが株価は常に変動するため、配当利回りも常に変動するということです。

ですので、配当利回りが高いだけの理由で投資するのは危険で必ず、過去の配当金の支払い額や配当利回りの水準を確認してから投資をするかどうかの判断をすることが大切です。

EPSは、1株あたりの利益を表すものです。

このEPSは四半期ごとに公表されるので必ず確認するようにしてください。

EPSの金額と株価を見て、株価に対してどれだけ儲けているかが分かるようになります。

仮にEPSが10円で株価100円の場合は、株価に対して10%程度の利益をもたらしているということが分かります。

このEPSを確認することで、会社の成長性や業績についても理解できリスク低減に繋がります。

PERは、株価収益率といい、株価が利益に対して何倍にあたるかを表す指標で、次の計算式で表されます。

PER

PER(倍)=株価÷EPS

このPERを確認することで株価が割安か割高なのかをある程度、把握することができます。

一般的にはPERが10倍以下なら割安で、20倍以上の場合は割高とされていますが業種によってPERの水準も違ってくるので、過去のPERの推移を確認することでその会社が割安かどうかの判断ができます。

これらの3つの指標を確認することで、高値掴みをするリスクを軽減でき、業績のよくない企業への投資を避けることできるので、是非とも覚えておきたい指標です。

長期高配当投資銘柄の見極め方法

リスク管理の方法を学んだので、次長期高配当銘柄を見極める方法について解説していきます。

先ほど少し申し上げましたが、高配当投資をする上で大切なのは長期的に投資を続けることです。

ですので、長期的に保有できる銘柄を選ぶことが重要になります。

しかし、そんな銘柄を選ぶことが難しいという人も多いと思います。

この本では、さまざな銘柄選定の方法が紹介されていますがその中でも特に覚えておきたい以下の銘柄選定基準を3つ紹介します。

3つの銘柄選定基準

❶減配していない企業を選ぶ
❷過去5年間EPSの平均からPERを算出
❸儲かりやすい業種を把握

減配していない企業を選ぶ

1つ目の減配していない企業を選ぶについてですが、高配当株投資をする上で重要なのが、配当金を継続してもらうことだと思います。

配当金が年によって減ってしまったり、配当金の支払いがなくなると高配当株投資をしていてもあまり意味がありません。

ですので、長期的に配当金がもらえる企業を選ぶ必要があります。

長期的に配当金が出せる企業というのは基本的に配当金を減配しません。

配当金を減配しないためには、企業として成長していく必要があります。

つまり減配していない企業というのは、財務的に見て業績が安定しており成長もしている企業が多いのが特徴です。

中には、毎年減配ではなく増配している企業もたくさんあるので、長期的に高配当株投資を続けるためにはそういった企業を選ぶ必要があります。

目安としては過去5年間を見て、減配しているかどうかを見ることが大切だとこの本では書かれています。

ぎょうざ

なかには10年以上増配している企業もたくさんあるので、そういった銘柄から選ぶことがおすすめです。

過去5年間平均EPSからPERを算出

銘柄選定方法の2つ目は過去5年間のEPSの平均からPERを算出することです。

先ほど、EPS(1株あたりの利益)とPER(株価収益率)の説明をしました。

PERは、株価をEPSで割ることで求めることができ、現在の株価が割安か割高かの判断をすることできます。

しかし、単年度で見てしまうとPERの数字が異常値になることがあります。

例えば、現在の株価が1000円で直近EPSが100円の場合に、PERは10倍になり、割安だと思って投資したとします。

しかし、購入してすぐに決算が出てEPSが50円だった場合には、その時点でPERは20倍になり、割安の水準だと言えなくなります。

さらに決算の結果を受けて、その株の株価が500円まで暴落した場合、PERは10倍のままになってしまいます。

これをこの本ではバリュートラップと表現しており、そういったトラップにひっかからないためにも、5年間のEPSを確認し、平均をだしてPERを算出することを推奨しています。

遡ることで、EPSの推移も把握でき、かつ適正なPERを求めることができ、銘柄選定でさらに失敗しにくくなります。

ぎょうざ

計算例に出すと今の株価が500円で直近のEPS50円、2年前が40円、3年前が45円、2年前が35円、1年前が40円の場合、5年の平均のEPSは42円になります。
そして、株価500円を5年平均EPSの42円で割るとPERが11.9倍となり、この数字を使って現在が割安かどうかを判断します。
これにより、単年度よりも精度の高い銘柄選定ができるようになります。

儲かりやすい業種の把握

3つ目は儲かりやすい業種の把握ですが、この本にも書かれていますが業種によって利益率が高いセクターと低いセクターがあります。

利益率高い業種としてヘルスケアがあげられていますが、例えば、医薬の場合、開発するまでには多くの費用がかかりますが、薬が承認されると薬自体の製造コストは低いため、高い利益率を獲得することができます。

利益率が高いということは、それだけ会社に利益を蓄積でき配当金として株主に還元できることが可能になります。

同じようにエネルギー関係の業種やトイレタリーの業種は売上に対する利益率が高いので高配当株投資をする上でこれらの業種を選択することは理にかなっています。

おすすめ日本の高配当銘柄5選

では、ここからは実際にこの本で紹介されていたおすすめの日本の高配当銘柄を紹介させていただきます。

この本では17の銘柄が紹介されていましたが、以下の5つに絞って書いていきたいと思います。

❶花王
❷INPEX
❸アステラス製薬
❹三菱UFJフィナンシャルグループ
❺NTT

花王:増配年数が日本でトップ

まず1つ目の銘柄は花王です。

花王はトイレタリー業界では国内でトップの企業で、ビオレ、メリットやアタックなど日本人ならば、誰でも花王の商品にふれたことはあるはずです。

花王のすごい所は、配当金の増配年数が2022年時点で増配年数が32年となり、増配年数が日本の中でダントツトップの会社です。

増配年数が30年を超えている日本の企業は花王だけです。

これだけ増配年数を更新できるということは、それだけ業績の安定性が高いと言えます。

INPEX:国のお墨付き企業

2つ目の銘柄はINPEXです。

INPEX以前の社名は、国際石油開発帝石でしたが、2021年に社名変更されました。

INPEXは日本最大の石油・天然ガス開発企業であり、さらに国(経済産業大臣)がこの銘柄の株の約20%程度保有しており、まさに国策企業と言えます。

2020年に減配がありましたが、現在は増配も続いており、配当利回りも約4%程度あり、信頼できる銘柄の1つです。

また株主優待では400株以上で1年以上保有していると、クオカードがもらえ、配当金とダブルでもらえるのでお得感もあると思います。

アステラス製薬:グローバルに展開

3つ目の銘柄はアステラス製薬です。

アステラス製薬は世界に誇る製薬会社で、海外での売上高比率が約80%と、グローバルに活躍する企業です。

利益率も高く、株主還元にも積極的で2005年に旧山之内製薬と旧藤沢製薬の合併により設立され、発足から一度も減配していません。

利益成長にあわせてどんどん増配をしています。

三菱UFJフィナンシャルグループ:日本最大の総合金融グループ

4つ目は三菱UFJフィナンシャルグループです。

三菱UFJフィナンシャルグループは、グローバルに事業展開する日本国内最大の総合金融グループで、三菱UFJ銀行、三菱UFJ信託銀行、三菱UFJ証券ホールディングス、三菱HCキャピタル、三菱UFJニコスなどを主要中核として展開しています。

50以上の国に2000以上の拠点を置いており、収益も安定しています。

自社株買いも断続的に実施されており、株主還元に積極的で、直近10年間を見ても減配はなくは配当金も年々増えています。

NTT:安定的なキャッシュフロー

5つ目はNTT(日本電信電話)です。

NTTは国内通信業界の最大手グループで日本の通信インフラを支え続けてきた企業グループです。

NTTの主力事業である、携帯電話事業は不況であっても、毎月の安定的な収入が見込める事業で業績も安定しています。

国(財務大臣)が株式の3分の1以上を保有しており、信頼性も高く、保有していても安心できる銘柄です。

株主優待では100株以上を2年以上保有するとdポイントを1500ポイント付与しており、ドコモユーザの人にとって嬉しい優待になります。

ぎょうざ

5年以上だと3000ポイントもらえます。

見える化でモチベーションアップ

配当金をグラフ化する

では最後に、日本の高配当株投資を続けるために是非ともやってほしい方法があるので紹介します。

それは、配当金を見える化してモチベーションをアップさせる方法です。

僕は投資をする上で大切なのは、モチベーションの維持だと思っています。

基本的に日本の高配当株投資は長い期間続けていくものなので、モチベーションは大切です。

この本でも書かれていますが、配当金が毎年どれくらいもらえているかを見える化してあげると間違いなくモチベーションが上がります。

実際、僕も高配当株投資をしていますが毎年もらっている配当金を表にして見える化しています。

株価は時折、下落することがありますが配当金の場合は、そういったケースがほとんどありません。

また高配当株投資で増配している銘柄を組み込んでいる場合には、配当金は毎年のように増えていきます。

つまり、毎年配当金が増えていくことになります。

ニクマン

給料はなかなか上がらないけれど、配当金は上がってくれるってことだね♪

そして、長期的に優良高配当銘柄を購入していくことで年月が経つ度に複利効果が働き、配当金はどんどん増えていきモチベーションも高くなります。

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また株価が暴落すると普通はテンションが下がると思いますが、高配当投資の場合は優良高配当株を安くで買える絶好のチャンスと捉えることができ、さらに配当金を増やすことができるのでそれだけで、精神的にも非常に楽な気持ちになります。

ですので、日本の高配当株投資をするのであれば、エクセルやスプレッドシートなどで毎年の配当金の金額を棒グラフなどで作ってみてください。

見本として下記に配当金の表のイメージを掲載しておきます。

配当金の見える化

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まとめ:長期投資が人生を豊かにする

それでは最後にまとめに入りましょう。

オートモードで月に18.5万円が入ってくる「高配当」株投資のまとめ

オートモードで月に18.5万円が入ってくる「高配当」株投資の著者は長期投資家さんで日本の配当株投資の魅力、投資手法、投資マインドを教えてくれる本である。
米国株ではなく日本株を選ぶ理由として、税制面が有利であり、世界で活躍している企業が多く存在し、株主優待が受けられらるメリットがある。
長期高配当投資銘柄の見極め方法として❶減配していない企業を選ぶこと❷過去5年間EPSの平均からPERを算出して割安割高のタイミングを図ること❸ヘルスケア、エネルギー、トイレタリーなどの儲かりやすい業種を把握することが大切である
日本株おすすめ高配当銘柄として、花王INPEXアステラス製薬三菱UFJフィナンシャルグループNTTなどがある
毎年受け取る配当金を見えるすることで投資を長く続けるモチベーションを得ることができる

日本企業の中で高配当を出す優良企業は多数存在しています。

だからこそ、そういった企業に長期的にコツコツと投資をしていくことで、将来の不安がなくなったり、人生も豊かになると思います。

高配当株投資は続けていくことで、配当金もどんどん成長していきます。

そして経験が積みあがっていき、自分自身も成長することができると思います。

今回の記事ではこの本についてまだまだ紹介しきれていない部分がたくさんありますので、もっと日本の高配当株投資について学びたいと思われる方は是非とも本書を手に取ってみて下さい。

この記事が少しでも参考になれば嬉しいです。

最後までお読みいただきありがとうございました

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  • この記事を書いた人

ぎょうざ

餃子を愛する社労士×CFP×経営者【経歴】体操競技一筋で大学卒業▶社会経験なしで経営者▶知識のなさにあせり経営やお金に関する資格を取得▶3社経営&ブロガー 【保有資格】 社労士/CFP/FP1級/簿記1級/ペット葬祭ディレクター1級/体育教諭免許/運行管理者/衛生管理者/損保募集人資格/等

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