こんにちわ!ぎょうざです。
今日はお金の価値についてしっかり考えていこうと思います。インフレやデフレという言葉は中学生の時に習ったと思います。今日はその復習とインフレとデフレがもたらすメリットや問題点や今の日本経済について少し解説していきたいと思います。
それではいきましょー

しょちょー!肉まんの値段が昔は100円ぐらいでで買えたのに今では140円ぐらいするよ。これは詐欺なの?

それは肉まんのインフレが進行したということだね。詐欺ではないから安心して

そうなのね。ところでインフレって何だい?

インフレについて今からわかりやすく解説するから最後まで聞いててね。
本記事を読むとわかること
本記事の信頼性
インフレとは

モノの価値がお金の価値より高くなること
インフレとは正式名称はインフレーションといい、モノの価値が上がりお金の価値が下がることを言います。先ほど、ニクマンちゃんが昔と比べて肉まんが高くなったと言っていましたね。それを物語にして考えてみましょう。
ニクマンちゃんとインフレ物語
むかしむかしあるところに肉まんが大好きなニクマンちゃんという小学生がいました。ニクマンちゃんはお母さんから毎月お小遣いとして100円玉を1枚もらっていました。

はい!今月のお小遣いの100円よ

わーい!ありがとう♪これで肉まんを買いにいけるよ
ニクマンちゃんは100円玉を握りしめて、コンビニに肉まんを買いにいきました。コンビニでは肉まんが100円で販売されていました。

この100円で肉まんを交換して下さい

確かに100円を受け取ったで!ほらよ!肉まんをもっていきな
無事に肉まんを買うことができ満足して家に帰っていきました。しかし、5年後に事件が起きるのです。同じようにニクマンちゃんはお母さんからお小遣いとして100円をもらいました。

はい!今月のお小遣いの100円よ!(5年後も同じお小遣いだけど許してね)

わーいありがとう♪肉まんを買いにいくなり!
ニクマンちゃんは100円玉を握りしめて、5年前と同じようにコンビニに肉まんを買いにいきました。しかしコンビニでは肉まんが120円で販売されていました。

この100円で肉まんを交換して下さい

100円じゃうちの肉まんは買えないね!出直してきな!

そんなー!!
お分かりいただけましたでしょうか?これがインフレです。
昔は肉まん1個と100円が同じ価値だったのに肉まんの値上げにより100円では交換することができなくなったのです。
つまりお金の価値が下がったということです。続いてデフレについて見ていきましょう!

デフレとは

モノの価値がお金の価値より低くなること
デフレとは正式名称はデフレーションといい、モノの価値が下がりお金の価値が上がることを言います。
先ほどと逆になりますね。では、同じように物語にして考えてみましょう。前半部分は省略しますね。
5年後に肉まんの値段が80円に下がったとします。
ニクマンちゃんとデフレ物語

はい!今月のお小遣いの100円よ

わーい!ありがとう♪これで肉まんを買いにいけるよ
ニクマンちゃんは100円玉を握りしめて、5年前と同じようにコンビニに肉まんを買いにいきました。しかしコンビニでは肉まんが80円で販売されていました。

この100円で肉まんを交換して下さい

そんなに多くはもらえねーよ!うちの肉まんに100円の価値はないからうまい棒(1本10円)を2本つけることで対等な関係になるから、それで交換しようぜ!

やったー!大好きな肉まんとさらにうまい棒2本ももらえたよ
お分かりいただけましたでしょうか?これがデフレです。
昔は肉まん1個と100円が同じ価値だったのに肉まんの値下げにより100円だとお釣りが出るので、うまい棒を2本つけることで対等の関係になったのです。
つまり肉まんの価値が下がりお金の価値が上がったということです。

インフレとデフレがもたらす影響とは

デフレは経済を悪化させる。
ここまでお話を聞いて、なんかデフレのほうがモノが安くていっぱいモノを買うことができるからお得なんじゃないかと思われる方もいらっしゃるかもしれません。
しかし、その考え方は危険です。実はデフレは経済を後退させると言われています。その理由を解説していきましょう。
モノの価値は需要と供給で決まる
モノの値段というのは、日々変動して需要と供給のバランスにより価格が決まります。
簡単にいうと、ある商品があったとして、その商品の人気が上がると値段は上がり逆に人気が下がると値段が下がるといった感じです。
最近の例でいくと、コロナ禍でティッシュやマスクが売り切れて、中々手に入らなかったことを覚えているでしょうか?

どこのスーパーやホームセンターにいってもティッシュが買えなかったのを覚えています。
そして、ネット上で普段では考えらない値段でマスクやティッシュが販売されていました。
これは、モノの値段が上がったのでマスクやティッシュのインフレが起こったと考えられます。

この時は、多少高くても欲しいと思ったのね
コロナ過では一定の商品の価格があがりインフレが起こりました。つまりモノの需要が増えて人気が出たということです。では、逆の場合を考えてみましょう。
逆の場合は、価格が下がりデフレになること。つまりモノの需要がなくなり人気がなくなったということになります。そして、これが悪影響をもらすのです。
分かりやすくするために、例を出して時系列で見てみましょう。
※あくまでも事例で原則的な考え方なので実態と乖離する場合がありますがご了承下さい。
デフレの影響
❶モノ(商品)が売れないので価格を下げる。
↓
❷今までと同じ数は売れたが、価格が下がったのでA企業の売上が下がる。
↓
❸売上が下がると、A企業の経営が苦しくなる。
↓
❹経営が苦しいので、従業員の給料を下げる
↓
❺従業員は給料が下がったので、今まで購入していたB企業のモノ(商品)を購入しなくなる。
↓
❻B企業のモノ(商品)が売れなくなってきたので、モノの価格を下げる
↓
❼B企業も❷の状態になる
↓
これが繰り返されると貧乏の人が増えていく。
デフレが起こることで安く商品を買えることは消費者にとっていいことですが、デフレが進行しすぎると上記のような状態になり、経済にとって悪い影響を与えます。
つまり不景気になるということです。
では、インフレの場合はどうなるのかこれも例で見てみましょう。
インフレの影響
❶モノ(商品)の人気が出たので価格を上げる。
↓
❷今までと同じ数が売れ、価格が上がったので企業の売上も増える。
↓
❸売上が増えると、企業の経営が安定する。
↓
❹経営が安定しているで、従業員の給料を上げる
↓
❺従業員は給料が上がったので新しいモノ(商品)を購入する。
↓
❻新しいモノ(商品)を販売している企業は商品に人気が出たので価格を上げる。
↓
❼❷の状態になる
↓
これが繰り返されると豊かな人が増えていく。
インフレが起こることで企業の売上が増えて、結果的に従業員さんの給料が増えました。これは経済にとっていいことです。
企業は売上が増えたことで、新たな設備投資もできるようになり経済が活性化する可能性が出てきます。
つまり好景気になったということです。
ここまで聞くとインフレになればなるほど、「経済や私達の生活にとって最高じゃん!」と思われるかたもいらっしゃるかもしれません。
しかし、インフレが進行しすぎるととんでもないことが起こるのです。

とんでもないことって何だかこわいよ
インフレは本当にいいのか?

良いインフレと悪いインフレ
今まで説明させていただいたのは、企業の売上が増え従業員の給料が増えるといった健全で良いインフレです。しかし、当然悪いインフレもあります。
それがハイパーインフレというやつです。

その言葉知っている!中学の時に習ったのね。
この言葉を聞いたことがある人は多いと思いますが復習もかねて聞いていただけると幸いです。
ハイパーインフレとは、モノの価格がすごいスピードであがってしまい、お金の価値が急激に下がってしまうことを言います。
代表的な例でいうと、第1次世界大戦後のドイツやジンバブエでハイパーインフレが起こりました。
どちらも共通点として以下の点があげられます。
3つの共通点
❶国の財政が厳しくなる
❷新たなお金を印刷
❸それに対する対処をしない
今回は、上記の国の詳しい内容は割愛させていただきますが、ハイパーインフレが起こる過程を簡単な例に出してみましょう。
ハイパーインフレになるまで
❶国が戦争等で貧乏になる。
↓
❷お金が必要なので銀行にお金を大量に発行してもらう
↓
❸国の中がお金がいっぱいになる
↓
❹一時的にかりそめの金持ちになる
↓
❺お金があるので、モノを買いにいく。
↓
❻しかし、戦争等でモノの量が極端に少ないので買えない
↓
❼モノは貴重なので、販売価格を普段の何千倍の値段(ハイパーインフレ)で販売する。(それでも売れる)
↓
❽お金の価値が紙くずになる。
↓
❾国の中で盗難や犯罪が相次ぐ。
かなり極端な例ですが、これがハイパーインフレになりうる現象です。
過度なインフレが起こってしまうと上記の⑨のように国の治安もかなり悪くなってしまうので健全な経済とは言えないのです。

今の日本経済はどうなの?

昔の日本と現在の日本
それでは、最後に日本の状況を見てみましょう。
日本は敗戦後、高度経済成長とインフレによって経済成長を遂げてきました。ここで国の経済成長というのはどうやって測るの?と思われる方も多いと思います。指標としてGDPという指標を使います。
GDPとは国内総生産といい、付加価値の合計をいいます。
簡単にいうと国内で生み出された「もうけ」の合計です。
つまりこのもうけが増えていくとGDPが増え、国として経済成長していると言えるのです。

GDPについては、下記の記事で解説しています。
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今さら聞けない!GDPについて正しく理解しよう
しかし、バブル経済の崩壊後は、日本の企業や個人の消費が少なくなりデフレ経済へと進みました。

バブル経済とは土地の値段がすごく上がって、それをエサ(担保)にしてお金をいっぱい借りる人が多く出てきて、そのお金が国内でたくさん使われました。
そして好景気になりましたが、国が規制をかけバブル経済は崩壊しました。
そこからデフレの状態が続きましたが、対策としてゼロ金利や量的緩和といったさまざまな政策を打ち出して適度なインフレ(インフレ率2%)を起こそうとしましたが、未だに達成できていません。
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経済を読み解こう!名目GDP・実質GDP・GDPデフレーターについてわかりやすく解説!
現在もコロナ過で個人や企業に対して給付金を支給し、お金を発行していますがインフレが起こっていません。
それは感覚的に分かると思いますが、みんなコロナ過で後先が不安なので、お金をもらっても使おうとせずに貯金に回す人が多いと思います。
そうなると、消費が増えないので経済は良くなりません。
しかし経済というものは不景気と好景気を繰り返すので、いずれ景気もよくなると私は思っています。
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景気の判断ってどうするの?景気動向指数について徹底解説!
まとめ:資産運用や生活なかでインフレやデフレの考え方は大事
それでは最後にまとめに入りましょう。
まとめ
インフレはモノの価値が上がりお金の価値が下がること
デフレはモノの価値が下がりお金の価値が上がること
デフレが進行すると経済を悪化させてしまう
良いインフレと悪いインフレがあり、悪いインフレはハイパーインフレ
日本はインフレにより高度経済成長を遂げたが、その後はデフレ経済に突入している
今回はインフレとデフレについて学びました。これは覚えておいて損はありません。
このインフレとデフレの考え方は、資産運用やこれから生きていく中で非常に重要なことなのでこの考え方をベースにして、他にもお金に関することをこれからも発信していきますのでよろしくお願いします。
この記事が少しでも参考になれば嬉しいです。