
インデックス投資って何なの?
こんなお悩みを解決いたします!
本記事を読むとわかること
各国のインデックスについて理解できる
インデックス投資について理解できる
インデックス投資のやり方について分かる
おすすめのインデックス投資が分かる
本記事の信頼性

ぎょうざ (@gyouza_maney)
この記事を書いている僕は、お金の専門家であるファイナンシャルプランナーの資格を保有しており、現在は複数の会社を経営しております。
近年は老後2000万円問題やNISA制度の拡充などで、投資が昔に比べて注目されていると思います。
いざ投資を始めようと思っていても、難しい言葉が出てきてよくわからない人や投資はギャンブルと思っている人も多いのではないでしょうか。
今回の記事では、投資するなら押さえておきたいインデックス投資について解説していきたいと思います。
できるだけわかりやすく解説していきますので最後までお付き合い下さい。
それではいきましょー
インデックス投資についてわかりやすく解説

インデックスとは指数のこと
まずインデックス投資について解説していく前に、

インデックスってそもそも何?
という疑問にお答えしていこうと思います。
インデックスとは、直訳すると指数という意味になります。
つまりインデックス投資とは、指数に連動する投資のことを言います。
指数とは、時間的な変動を表す数値やある時点で基準となる値を定めてそれがどうなっていくかを見ていくものです。
こんなことを言われても余計わからなくなると思いますので、もう少しわかりやすく解説していきます。
日本のインデックス(指数)

投資するにあたって、株を購入する必要があるのですが、実は株を購入するには株式市場という所で購入する必要があります。
イメージでいうと株を売っているお店があって、そこで購入するみたいな感じです。

現在では、技術の進歩によりインターネット上で簡単に株を購入することができます。
そして、株式市場にはいくつか種類があって、日本でいうと会社の規模などで以下の3つの市場に分けられています。
それは以下の通りです。
①プライム市場・・3つ市場の中で規模が一番大きい
②スタンダート市場・・3つの市場の中で規模は中ぐらい
③グロース市場・・3つの市場の中で規模一番小さい

2022年4月3日までは、東証1部市場、東証2部市場、マザーズ市場、 JASDAQという4つ市場でしたが、同年4月4日から上記の3つの市場になりました。
日本にはかなりの数の会社がありますが、その中でも選ばれたエリート企業しか、この株式市場で株の取引をすることができません。

日本の企業のほとんどは中小企業で、一般の人がその企業の株を購入することはできません。
しかし、会社規模が大きくなり審査に合格すると上記のような株式市場で一般の人が株の取引をできるようになります。
このことを会社が上場すると言います。
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そして、日本の株式市場の中で規模一番大きいプライム市場では約2000銘柄の大企業の株が取引されています。
そして、日本ではこのプライム市場に上場しているの時価総額の合計を評価する指数というものがあり、それをTOPIX指数と言います。

時価総額って何?

時価総額とは株数×株価で求められるよ。例えば、株数が1万株で株価が500円の場合の時価総額は500万円になるよ。
それをプライム市場に上場している各会社の時価総額を合計して、それを数値化したものをTOPIX指数って言うんだ。
このTOPIX指数は、1964年1月4日時点を100として定めて、現在も価格が日々変動しています。
2022年9月時点でTOPIX指数の約1900〜2000ぐらいの間で推移しているので、1964年時点と比較すると約19倍から20倍まで時価総額が増えたということになります。
ちなみにTOPIX指数の推移はこんな感じです。
TOPIX

他にも有名な指数で、日経平均株価指数というものががあり、これは日経新聞社がプライム市場に上場している会社の中から取引が活発である225社を厳選して、その会社の株価をもとに指数化したものがあります。
2022年9月時点で27500〜28500ぐらいの間で推移しています

別名、日経225とも呼ばれ、一般的にはTOPIX指数より有名です。
ニュースでも毎日のように、日経平均が下がった、上がったなど報じられているはずです。
日経平均株価指数の推移はこんな感じです。
日経平均株価

他にもマザース指数やJPX日経インデックス400などの指数もありますが、国内で覚えておきたい代表的な指数は下記の2つで十分だと思います。
日本の代表的な指数
・TOPIX指数:プライム市場に上場しているの時価総額の合計を評価する指数
・日経平均株価:日経新聞社が225社を厳選して、その会社の株価をもとに指数化したもの
アメリカのインデックス(指数)

日本国内だけではなく、海外の指数も見ていきましょう。
海外で、やはり注目されている国といえばアメリカです。
そのアメリカの代表的なインデックス(指数)は以下の通りです
アメリカの代表的な指数
・NYダウ:アメリカ各業種の代表的な30銘柄により構成されている指数
・S&P500指数:ニューヨーク証券取引所やナスダック市場に上場している米国企業から選出された500社の時価総額をもとにした指数
・NASDAQ総合指数:ナスダック市場に上場する3,000社以上の全ての企業の時価総額をもとした指数
どの指数も、アメリカや全世界で有名な株価指数になります。
ニュースでも連日取り上げられており、世界中の投資家が着目している指数になります。
どの指数も経済大国アメリカで成長している一流の会社を集めて指数化したものだと言えます。
各指数の推移は以下のようになります。
NYダウ

S &P500

NASDAQ総合指数


アメリカの株式市場は日本時間の夜の11時半(夏季は夜10時半)から翌朝の6時(夏季は5時)の時間帯に開かれています。
海外諸国のインデックス(指数)

あわせて他の海外諸国の指数やその他の指数についていくつか紹介していきます。
海外諸国の指数とその他指数
・香港ハンセン指数:香港証券取引所に上場している主要な33銘柄を対象にして算出される指数
・DAX指数:フランクフルト証券取引所に上場しているドイツ企業のうち優良30銘柄を対象とした指数
・ボベスパ指数:ブラジルのサンパウロ証券取引所が公表している株価指数で、ブラジルの代表的な指数
・FTSE100指数:イギリスのロンドン証券取引所に上場している時価総額が大きい100社を対象にして算出される指数
・MSCI世界株価指数:世界の主要国23カ国の株式市場を対象にして算出される指数
どの指数も各国で主要な指数になります。この他にも紹介できていない世界各国の指数はまだまだあります。
また上記の指数の中でMSCI世界株価指数というものがあると思いますが、イメージとしては世界中の国の主要会社の株に投資した場合の株価指数と思っていただければと思います。

MSCI世界株価指数の中身を見ると、成長しているアメリカの株式の割合が6割以上を占めています。
それ以外にも、新興国の株式を対象にした指数やアジア諸国を集めた指数、ヨーロッパ諸国の指数などたくさんの指数が存在します。
インデックス投資の種類

インデックス投資をするにはどうする?
インデックス(指数)についてはある程度ご理解いただけたと思います。
もうお分かりだと思うのですが、インデックス投資というのは、これまで紹介したインデックス(指数)に連動する株に投資する手法のことを言います。

連動って何?

同じ値動きをするって意味だよ。

でもさ、同じ値動きをする株に投資するっていっても、いったいどうやってするの?
これまで紹介した指数を見ていただければわかるのですが、たくさんの企業の株価をまとめて指数化しているので、同じ値動きをさせようと思うと無理があります。
例えば、日経平均株価に連動するように投資するには日経平均株価に組み込まれている225社分の株を買わなければ、日経平均株価に連動するような投資はできなくなります。
仮にできたとしても、莫大なお金が必要になってきます。

じゃあ結局、一般の人はインデックス投資ができないってこと?
しかし、投資の世界では少額でもインデックス投資ができる便利な金融商品があるのです。
それは投資信託という金融商品です。
投資信託というのは、一般の人からお金を集めて、その資金を使って投資の専門家であるファンドマネージャーというプロが投資を行い、その運用の成果をお金を出してくれた人に分配する金融商品のことを言います。
この仕組みにより、1人1人の投資する金額が少ない場合でも、大きなものに投資することができ、1人ではインデックス(指数)に連動する投資ができなくてもこの投資信託を使うことで可能になります。

1人の力ではできないけれど、みんなの力を合わせればできるってことだね。
投資信託もたくさんの種類があり、インデックスに連動する投資信託や、金や原油の価格に連動する投資信託、国債価格に連動する投資信託など本当にたくさんの種類があります。
投資信託のインデックス投資
それでは、ここから投資信託のインデックス投資について見ていきましょう。
投資信託はたくさんの種類があると先ほど申し上げたと思います。
ですので、当然ですがこれまで紹介した各国のインデックス(指数)に連動する投資信託があります。
投資信託の場合、少額であっても投資することができるので、投資信託の中には1000円からでもインデックス投資をすることができます。

一般的には1万円ぐらいからできる投資信託を扱っている金融機関が多いです。
また金融機関によって同じインデックスに連動する商品でも、その金融機関に応じた名前になっている場合もあります。
アメリカのS &P500や日本の日経平均株価に連動する投資信託を少額で投資できるので投資信託のインデックス投資は初心者の方にもおすすめの投資方法です。
現に最近注目されているNISA制度やiDeCo(確定拠出年金)の商品も、投資信託で販売されており商品ラインナップもインデックス型の商品が多いです。
NISAやiDeCoを活用してインデックス投資をするとかなりの節税効果を得ることができるので、もしインデックス投資を考えている人は是非とも活用してほしい制度です。

通常、購入した時の値段と売却した時の値段で利益が出た場合には譲渡所得という所得が発生し、約20%の税金がかかるのですがNISAとiDeCoをうまく活用することで、税金を無税にすることができます。
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しかし、投資信託には以下のようなデメリットがあるので覚えておきましょう。
投資信託のデメリット
❶元本補償がない
❷手数料がかかる
❸リアルタイムの価格がわからない
投資信託のデメリットとしてまず押さえておきたいのが、元本補償がないということです。
当然ですが、投資というものはリスクがつきものです
先ほどの指数の動きを見ていただくと分かるように、景気の状態や政策などによっても価格は大きく変動します。
ですので、マイナスになる可能性があるということは覚えておきましょう。

マイナスにはなりたくないのねん。
2つ目は手数料がかかることです。
投資信託は、プロの専門家に投資を委託する形になり、運用と管理が必要になります。
それに対して信託報酬という手数料が発生します。
また購入する時の購入手数料や、解約する時に発生する信託財産留保額という手数料が発生する場合もあります。

信託報酬は大体0.1%〜3%ぐらいで、購入手数料や信託財産留保額はかからない商品も多いので、必ず目論見書(投資信託の説明書類)などで確認するようにしましょう。
3つ目はリアルタイムで価格を確認できないことですが、通常、上場している個別の企業の株は株式市場が開いている時間帯であれば、価格もリアルタイムで変動し、自由に売買もできます。
しかし、投資信託の場合は、ブラインド方式という価格の出し方を算出しており、購入する時に適用される基準価格が分からないようになっています。
基準価格は投資信託の申し込みを締め切った後に決まり、各銘柄の時価評価額をもとに計算して公表されるようになっているため、リアルタイムの価格が分からないようになっています。
つまり購入した時点のリアルタイムの価格が分からないということがデメリットになります。
しかし、このリアルタイムで価格がわからないデメリットを解消する投資信託があり、それを上場投資信託といい、一般的にはETFと呼ばれる金融商品になります。
もちろんこのETFでもインデックス投資が可能になります。
ETFでのインデックス投資
ETFと通常の投資信託の一番の違いは、上場しているか上場していないかの違いです。
投資信託は銀行や郵便局などでも購入もでき、種類も豊富ですがETFは証券会社でしか販売していません。
そして、上場しているので通常の株と同じようにリアルタイムで価格がわかり、売買単位も決まっています。
投資信託は1口1万円みたいな購入の仕方ができますが、ETFの場合は価格が常に変動するため、その時の時価でしか購入することができません。
つまり1万円分だけ買いたいと思っても、その買いたいETFが1万円以上だった場合は購入することができません。
その一方で、投資信託よりも一般的には手数料が安い傾向があります。

長期間保有する場合は、手数料の違いで大きく成果が変わる可能性があるので、ETFの方が若干有利とも言えます。
ETFは投資信託に比べて商品の数は少ないですが、先ほとのインデックス(指数)に連動するETFもたくさんあります。
ですので、インデックス投資をする方法として、投資信託だけでなくETFでも可能となります。
但し、価格が日々変動し、売買単位も決まっているため、投資信託のように定額で毎月1万ずつ購入していくような方法が難しいのも特徴です。
積立NISAやiDeCoの商品ラインナップもETFではなく、投資信託の形で販売しているケースがほとんどなので、ETFでインデックス投資をする場合は節税効果が受けづらくなる特徴があります。

毎月積立投資をする積立NISAではなく、毎年120万円(最大5年)まで投資できる一般NISAを活用するとETFの商品も購入できるので、その場合だと節税効果を狙うこともできます。
またETFも投資信託も運用で得られた利益を還元する分配金という制度があるのですが、投資信託の場合はこの分配金は自動的に再投資される仕組みがあるのですが、ETFの場合は分配金を再投資したい場合には、自分で新たに買い付けないといけません。
ですので、ETFのインデックス投資は投資信託のインデックス投資に比べて、少し上級者向けと言えるでしょう。

再投資することで複利効果を得られ、資産が増えるスピードが早くなりますので、長期間の投資では分配金の再投資は必須です。
複利効果については下記の記事に詳しく書いてあります。
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お金を増やしたい人は絶対に知っておこう!単利と複利の違いとは
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おすすめのインデックス投資と投資方法について解説

日本のインデックスではなくアメリカのインデックスがおすすめ
ではここからは僕がおすすめするインデックス投資を紹介します。
正直、投資信託でもETFでもどちらでもいいのですが、どのインデックス(指数)を選ぶかが重要になります。
結論としては、アメリカのインデックス(指数)に連動する投資信託かETFがいいと思います。

どうして、日本や他の国じゃだめなの?

僕がアメリカを選ぶ理由は以下の通りです。
アメリカを選ぶ理由
❶過去を見ても成長性が期待できる
❷全世界株価指数の中身もほとんどアメリカである
❸コストが安い
1つ目の理由として、過去を振り返った時にアメリカの成長性がやはり高いということです。
国の成長性を表す指標としてGDPがありますが、それを見てもアメリカはGDPは現在も伸びていますし世界第1位の先進国です。

GDPの推移を日本と比べても、やはりかなりの差があります。
日本は少子高齢化ですがアメリカは現在でも人口が増えています。
過去の記事で日本のGDPの推移やGDPを解説した記事がありますので気になった方はご覧下さい。
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経済を読み解こう!名目GDP・実質GDP・GDPデフレーターについてわかりやすく解説!
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実際に日本とアメリカのインデックスの比較をしてもその差は顕著に表れています。
下のグラフは過去から現在までの日本の日経平均株価(オレンジ色)とアメリカのS&P500(水色)の成長率を比較したものですが、やはりアメリカの強さが目立ちます。


アメリカの成長力が凄すぎるのねん!!
上記を見てもらうと、アメリカの指数は短期的な期間では株価が下がる場面がありますが、長期間な目線で見ると株価は回復し、高値を更新しています。
未来もそのようになるかはわかりませんが、他の国と比べるとやはりアメリカは強いと感じるのでインデックス投資をするならアメリカは外せません。
2つ目の理由として全世界株価指数の中身もほとんどアメリカであることについてですが、インデックス投資の中では先ほど少し紹介したMSCI世界株価指数に連動するインデックス投資も悪くないと思います。
しかし、その中身を見てもやはりアメリカの割合が大きいので、個人的にはアメリカのインデックス投資でいいのではないかと思います。
3つ目の理由はコストが安いことです。
アメリカのインデックス投資の商品は比較的、信託報酬などのコストが安い点があげられます。
しかし、アメリカ以外の国でインデックス投資をする場合は、信託報酬が高くなります。
高くなる理由として、人気がアメリカに比べて低いことが挙げられます。
人気があるということはそれだけお金も集めり、販売側もコストを下げることができます。
しかし、人気がないとお金が集まらないのでその分運用コストが高くなる傾向があります。
投資をする上でやはりコストは大事だし、投資期間が長くなればなるほどその影響は大きいです。
ですので、コストが安いアメリカのインデックス投資はおすすめできます。
アメリカのインデックス投資のデメリット
ここまでは、アメリカのインデックス投資の良さを語ってきましたが以下のようなデメリットもあるので、それは理解しておきましょう。
デメリット
❶未来も過去のように成長するかわからない
❷短期的にはマイナスになりやすい
❸為替の影響がある
先ほども少し申し上げましたが、過去の推移を見るとアメリカは成長してきました。
しかし、未来も同じように成長するという保証はありません。
ですので、アメリカのインデックスに投資しておけば100%大丈夫という考え方は危険なので、アメリカの経済の状況や政策についてはチェックしておく必要はあります。
また、短期的には株価は下がることがよくあるということは覚えておいた方がいいです。
例えば、100万円分のアメリカインデックスの投資信託に投資し、その直後に悪いニュースが出て、100万円分の投資信託が次の日に80万円になってしまうということもありえます。
そうなった場合に金銭的なダメージはもちろんのこと精神的なダメージも受けてしまう可能性があります。
ですので、あくまでも自分が許容できるリスクの範囲内で投資をするようにしましょう。
最後に一番覚えておいてほしいデメリットが、アメリカに投資をすると為替の影響を受けるということです。
日本で生活している人は日本円を使っていると思います。
買い物をする際も日本円で商品を購入しているはずです。
しかし、アメリカの場合は、日本円ではなくドルが必要になります。
つまり、アメリカの投資商品を購入するには、日本円をドルに換えてドルで投資商品を購入する必要があります。

実際にアメリカの投資信託やETFを購入する場合は、日本円で買えますが、流れとしては日本円をドルに交換して買っているのと同じです。
例えば、アメリカのETFが100ドルで販売していたとして、その時の為替が1ドル100円だった場合はそのETFを購入するのに1万円が必要になります。
実際にそれを購入し、後にETFの株価が110ドルになったとします。
そうなると10ドルのもうけになりますが、為替が円高になり、1ドル80円になったとした場合にそれを円に直すと、8800円(110ドル×80円)になり、株価は上がったけれど、為替でそれ以上の損をしてしまいマイナスになることもありえます。
ですので、為替の影響を受けるということはしっかりと覚えておきましょう。
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ドルコスト平均法でリスクを分散させる
続いて、おすすめの投資手法について解説していきます。
実際にインデックス投資するにあたって、どのようにしていくかと悩まれると思います。
おすすめの投資方法は、ドルコスト平均法で投資をすることがおすすめです。

ドルコスト平均法?
ドルコスト平均法とは毎月、定額で決まった金額を投資していく手法のことを言います。

毎月3万円を投資をするみたいな感じです。
ドルコスト平均法の一番のメリットは、短期的な株価の変動リスクに対応できることです。
どうゆうことかと言いますと、例えば毎月3万円のドルコスト平均法で投資を始めたとします。
始めた当初、購入する株が1株1000円だとします。
そうすると1ヶ月目は30株を購入することができます。
しかし、翌月経済の悪化で株価が半額の500円までに下がってしまった場合は、保有している株の価値は半分になりますが、毎月3万円を投資することになっているので2ヶ月目は60株を購入することができ、先月より2倍の株数を購入することができます。
そして、3ヶ月目は逆に株価が上昇し1株1500円になった場合は購入できる株数は20株になります。

安い時は多くの株数を買うことができ、高い時は少ない株数を買うことができます。
つまり、この方法を使うことで平均的な株価で購入することができます。
平均的な株価で購入できるということは、株価の高値掴みのリスクが減少することになり、心理的なストレスも軽減されます。
一番安いタイミングで株を購入し、一番高いタイミングで売却することができればいいのですが、それを投資初心者が実現するのは不可能に近いです。
どんなに優れた投資のプロでも、短期的に株価が上がるか下がるは正確に読むことができません。
しかし、ドルコスト平均法を使うことで平均的な株価で取得することができ、長期的に値上がりするようなアメリカのインデックスに投資した場合は平均的な値上がり益を享受できる可能性が十分にあります。

ちなみに1991年以降のS&P500指数は約30年間で12.4倍に上昇しています。
年率平均リターンに換算すると約9.3%になってます。
また、先ほどアメリカインデックス投資のデメリットの中で為替の影響を受けやすいと言っていましたが、ドルコスト平均法を使うことで為替リスクも下げることができるのでおすすめです。
証券口座は楽天証券かSBI証券がおすすめ
インデックス投資するためには、投資するお金はもちろんですが、取引をするための証券口座が必要になってきます。
もし、アメリカのインデックス投資をするなら以下の2つの証券口座がおすすめです。
①楽天証券
②SBI証券
この2つの証券口座を選ぶ理由は以下の通りです。
おすすめな理由
1.アメリカの投資信託やETFの種類が豊富
2.手数料が安い
3.アプリが使いやすく管理がしやすい
この2つの証券会社はアメリカの投資信託やETFの取り扱いが、他の証券会社に比べて多いことが特徴です。
積立NISAの商品ラインナップもアメリカインデックスの投資信託があり、ETFも豊富です。
アメリカの指数に連動する投資信託の商品名には、楽天○○やSBI○○というように商品名の前に証券会社の名前が入っていますが、連動する指数は同じなので、運用成績もほとんど同じです。
ETFは、アメリカの株式市場全体に連動するVTIやS&P500指数に連動するVOOが個人的にはおすすめで、どちらの証券会社でも購入することができます。
また手数料も総合的に安く、購入手数料が無料の商品もたくさんあり、信託報酬も低い投資信託もあります。

SBI証券のSBI・Vシリーズという投資信託があるのですが、その信託報酬は約0.093%と業界では最安値です。
ちなみにVシリーズにはSBI・V・S&P500インデックス・ファンドというS&P500指数に連動するものやSBI・V・全米株式インデックス・ファンド というアメリカの株式市場全体に連動するような商品があります。
また、この2つの証券会社はネット証券であり窓口で購入するのではなく、自分のスマートフォンやパソコンの操作で購入するのですが、その際に使うアプリの使い勝手が非常に良く、管理がしやすいのが特徴です。
個人的には、楽天証券のアプリの方が使いやすい印象を受けました。
この2つの証券会社はどちらもおすすめですが、他にも各社のポイントで投資ができたり、サービスも各社によって違うので自分にあった証券会社を選ぶといいと思います。
どちらの証券口座も開設するというのもいいかもしれません。

楽天証券は楽天ポイントが使え、SBI証券はTポイント、Pontaポイント、dポイント、Vポイント、東急ポイントが使えます。
優先的に積立NISAとiDeCoを活用する
最後にインデックス投資をする上で、優先順位がありますのでお伝えしておきます。
投資金額については個人差があると思います。
しかし、誰であっても先ほど少しふれましたが節税効果が期待できる積立NISAとiDeCoは優先的に活用するようにしましょう。
長期的な資産形成を考えているなら、この2つは国が用意してくれた優遇制度なので利用できるのなら優先的に使いましょう。
積立NISAなら年間40万円(最大20年間)まで利用できるので、毎月3万3千円程度、サラリーマンの場合だとiDeCoで月に2万3千円まで投資ができるので、2つを合わせると月に約5万6千円までは、お得に投資をすることができます。

積立NISAはいつでもやめれますが、iDeCoの場合は一度始めると原則60歳までは解約できないので、先に積立NISAの投資枠を上限金額まで使い、それでも余裕があればiDeCoも活用するという考えがいいと思います。
インデックス投資を始めるのなら、この制度を使うか使わないかで将来の税金が大きく変わります。
そして投資というのは長期であればあるほど、複利効果が働き利益が大きくなる可能性が高いので優先的に活用するようにしましょう。
この2つを使ってもまだ、金銭的に余裕がある場合は追加でETFを購入したりするの方法がいいと思います。
まとめ:投資で資産を守り、経済に強くなる
それではまとめに入りましょう。
インデックス投資のまとめ
・インデックスとは直訳すると指数のことで、インデックス投資とは指数に連動する投資をいう
・日本の代表的な指数はTOPIXや日経平均株価、アメリカはNYダウ、S&P500やNASDAQ総合指数、全世界株式に連動する指数や各国の指数がたくさんある。
・インデックス投資は投資信託のインデックス投資とETFのインデックス投資がある
・経済成長性が高いアメリカインデックス投資がおすすめだが、為替の影響や過去の成長性が今後も続くとは限らないことを理解する。
・リスク分散をするために、ドルコスト平均法の投資手法を活用する
・証券会社は楽天証券やSBI証券がおすすめ、優先的に積立NISAやiDeCoを活用する
いかがでしたでしょうか?
この記事を読んで、少しでもインデックス投資のことを理解でき、投資について興味を持っていただければ幸いです。
投資と聞くと怖いイメージがあるかもしれませんが、投資はコツコツ長期的にやると将来の資産形成に役立つものだと思います。
正直、貯金だけだとインフレの影響もありお金の価値は下がり、将来目減りする可能性が非常に高いです。
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お金の価値って一体何?インフレとデフレについて正しく理解しよう!
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長期で投資をすることで経済にも興味を持つようになり、勉強した知識で自分の資産を守る力も上がると思います。

投資初心者の方は投資に全財産を注ぎ込むのは危険ですので、あくまでも余剰資金でやるようにしましょう。
これからも投資に関する記事やお金に関する記事を書いていこうと思っていますので、一緒にマネーリテラシーを高めていきましょう。
少しでもこの記事が参考になれば嬉しいです。
最後までお読みいただきありがとうございました。